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更新が非常に遅くてすいません。

懲りずにどうかよろしくお願いします。

余計な場面あったので、削りました。

涼子はダダをこねている子供のように「もう、せっかくマンションを買って気分良く暮らしていたのに、変質者が出るなんて、冗談じゃないわ!早く犯人を見つけださないと、安心して外に出れなくなるじゃない?」何とかしてよっと、俊介に訴えかけた。

俊介はしょうがねえなぁという顔をして、部屋の中から外を見渡しベランダへ出て、注意深くベランダの端から端までチェックして見たが、特に異変は感じられなかった。

「おい、やっぱり痴漢が入って来るには、ちょっと無理があるような気がするなぁ、下から登って来るには常人じゃ厳しいし、ネコ並の身軽さでもないと疲れて下着泥棒どころではないと思う。それにあの金網を乗り越えないとこのベランダには入って来れないわけだから、まぁちょっと不可能と判断してもいいんじゃないかな?」俊介は雑木林とマンションの敷地を区別するために設置された金網を指さして言った。金網は5,6メーターほどあり、上部は10cmほど尖のついたギザギザになっていた。

そう言われても涼子は「でも、何か気になるなぁ、編みタイツだけって言うところがなんだかねぇ....」と不安げなため息をついた。

俊介が涼子の肩を軽くさすりながら「平気、平気って!一人暮らしじゃないんだし、俺のパンツでも十枚くらい干しておけば、男がいっぱい住んでいると思って、痴漢も入ってこやしないって、なんだったら空手着を干しておけば?格闘技でもやってるように見せかければ、流石にそんな家には近寄ってこないだろうに。前に有名な空手家の家に強盗に入って、犯人がボコボコにされて逆に訴えられそうになったっていう話し、聞いたことあるだろう?」

「うーん、でも...俊介は本当に格闘技をやったことあるわけじゃないから、本当に恐ろしい強盗が入って来たら、私を守りきれるのかしら?」

確かに俊介の図体は大きいが、動きは機敏だとは言えない。子供の頃から勉強はできたらしいが、少し太めだった体型のせいもあって、かけっこはいつもビリ、運動は大の苦手で部活にも入らなかったと聞いている。

俊介は手を横に振りながら「大丈夫だって!まず部屋に入ってこれないように細工するよ。そういう仕掛けを作るのは結構得意なんだから」

「なんだったら、本当に空手でも習って、鍛えてやるかな」と、締まりのない体とは対照的に顔だけ勇ましそうに、空手の構えらしい格好をした。

そんな俊介の気遣いにも腑に落ちない様子で、涼子は不安げな表情をしながら洗濯物を片づけ出した。頭の中であれやこれやと不安な事を考え出し、下着泥棒以外にもいくつか気にかかることを思い出してしまった。


俊介は涼子の様子を見て「ほらほらそんなに神妙になるなよ、引っ越してせっかっくこの辺りにも慣れてきたところじゃないか?悪く考えすぎだよ!そろそろ夕飯の支度でもしよう?今日は俺も手伝うからさー」とでかい図体には似合わない甘え声を出して、涼子の気分を変えようと試みた。

実はこのマンションに引っ越してきてから、涼子は誰かに見られているような気がしてしかたがないのだった。

気のせいだろうか朝、時々いっしょになる20歳前後くらいの若い男に、足首あたりをじっと見られているような気がしてならない。変質悪意のある目線を送られている感じはしないのだが、なぜか脚に絡みつくような目線を感じる。まさか、あの若い男が自分をどこかでこっそり見ていて、わざと同じ電車に乗ったりしているのではなか?そんな妄想がふと湧き出てきた。だいたいどこの誰なのかも知らないし、もっと若くて見栄えのいい女性はあらゆるところに存在しているのだし、そんな事は考えるだけでも下らない時間の無駄だと思うが、気になりだすとそんな事でも結びつけてしまいたくなる。


俊介は、ぼぅーとしている涼子を宥めるように「あれやこれやと考えてみても仕方がないからさぁ、何か旨い物でも食べて、ゆっくり風呂にでも浸れば疲れも取れて、変な考えも浮んでこないだろう?」と後ろから堰かすように、キッチンへ導いた。

涼子は「うーん」とすっきりしない表情をしたが、俊介の助けを借りて夕食作りに取りかかることにした。

冷蔵庫の中身を覗いて見たら、豚の挽肉があったので、二人で手分けして餃子でも作ることにした。


夕食が終わると、涼子は風呂に浸かりながら、鏡に向かって自分の脚を映し出しどんなものかと眺めてみた。涼子は今年三十一になるが、顔立ちはともかくとして、脚線美にはちょっとした自信があった。身長は165cm、足の長さは75cmと長く、膝から下はスラリとして足首も程よく締まっている。脚だけは両親の良い所だけを組み合わせ持つ優性遺伝子を授かったと感謝したい気持ちになる。多少無理があるかもしれないが後ろから見たら、キャメロン・ディアスにも負けないくらいのプロポーションぶりだと我ながら思って見るときさえある。俊介にも冗談まじりに“振り向かないで、そこの君♪”なんて歌われることがある。つまり振り向くと残念でしたと、言われているのも同然に聞こえる。もしや、この自称自慢の後ろ姿に惹かれて、ストーカーが付いてきたのか?それは一体どこから現れて付いてくるようになったというのか?

涼子は怪しい人物に会わなかったかどうか、疑いのある場面をあれやこれやと思い浮かべてみた。今の状況と結びつきそうなところが、確かに浮き出てきた。ところが考えれば考えるほど気になる部分が多くなり不安が更に増えた。その一つはさり気ないおしゃべりから漏れる情報の漏洩である。


つづく

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