次の日
「……良い朝だ」
次の日、僕が目を覚ますと太陽は今日もバッチリと顔を出していて、何ならすでに割と高い位置まで駆け上がっていた。
僕は慌てて、枕元にある目覚まし時計を確認する。
ひょいっ。→12時15分。
「えっぐぅ」
思わず、心の底から声が漏れてしまった。
え、何これ?僕、何時間寝てたんだ?
時刻を確認した瞬間、一気に罪悪感と焦燥感が湧き上がってくる。
や、やばい!とにかく、早く学校に行かないと!
ていうか、何で母さんは僕を起こしてくれなかったんだ⁉︎
制服を着たまま寝てしまっていたので、僕は皺くちゃになっていたワイシャツとインナーだけを着替え、急いで顔を洗うとリビングに行く。
すると、机の上に置いてある一枚のメモを発見した。
(新輝へ、何度か起こしたのですが、疲れているようで全然起きなかったので諦めました。朝起きたら冷蔵庫に入っているハンバーグをチンして食べてください)
……僕はそれを読むと、冷蔵庫のドアをそっと開ける。
「あちゃー……」
冷蔵庫の中には、僕の誕生日ケーキと一緒に小さい頃から大好きだったハンバーグが入っていた。
そう言えば、昨日は折角母さんが夕飯の準備をして待っていたのに、僕はそのまま寝てしまったのか。
母さんには、本当に申し訳ないことをしてしまった。
しかも、メモの内容からして、母さんは僕が起きてくるのを暫く待っていたように思える。
この時間になってもまだ寝ているという事は、もしかしたら、昨日はかなり遅くまで起きていたんじゃないか……?
僕は少し考えた後、テーブルの上にあるメモに本当に申し訳なさそうな文字で、(遅刻しそうなので帰ってから食べます。残して置いてください。)とだけ書き足した。
……遅刻しそうとか書いておきながら、すでに一日の授業の半分以上が終わっている事は絶対に秘密だ。
流石に状況がヤバすぎて、いくら温厚な母さんでも怒りかねない。
僕は色々な意味で、細心の注意を払いながら家を出る。
……こんな息子で、本当にごめんね。母さん。