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第5話:相談

まぁ今さらですが、この話しは主人公の優一視点で話しが進んで行きますが、今回から少しづつ違う人の視点も入ります。

翌朝オレは学校に行き、教室に入るとさっそく今朝方届いていたマグニチュード6のメールを啓太に見せた。


<From榊 祐貴:To優一さん:先日のお礼をしたいのですが土曜日お時間あるでしょうか?>


優一

「なぁなぁなぁ!コレってさ俗に言うデデデデ…デートのお誘いってやつかな?」


啓太

「とりあえずウザイ、それに顔が近いんだよ、まずは10メートル離れて喋れ、じゃないと菌が移る」


優一

「オレ等小学校からの友達だよな!?何だよ10メートルって!一番問題なのは菌ってなんだよ菌って!?」

顔は確かに近かったよ?だって初めての女の子からのメールだぜ?興奮しちゃったんだぜ?


啓太

「単にデートしましょうってメール来ただけじゃねぇか、何を慌てて……………………………………………………………………何ぃ!?こんな変態にデートのお誘いって気でもふれたのか帽子の子!?」


優一

「驚くのが遅ぇ!!つーかオレが変態ってのは何時から決定事項なんだよ!?」


啓太

「昨日の学ランに下パンツと靴下姿を見たら普通に変態だと思うぞ?」


優一

「お願いします忘れて下さい!」


土下座する勢いだった。




 〜白凰学園(祐貴視点)〜

美咲

「で?例のカッコいいお兄さんにメールは送ったの?」

この子は神楽 美咲ちゃん、私の一番のお友達。

ポニーテールにちょっと勝ち気な顔立ちのカッコいい女の子、よく私の相談に乗って貰ってる頼りになる女の子。


祐貴

「う……うん、でも美咲の言う通りに送ったけど私お礼の内容まだ決めて無いよ…………」

そう、朝、優一さんに送ったメールは美咲に言われた通りに送った内容だったの


美咲

「大丈夫大丈夫、そんなの会ってから決めればいいのよ!」


祐貴

「うん………でも会ったらどうしたらいいか分かんないよ……」


美咲

「そりゃあ定番といえば待ち合わせは駅前でして、それから二人で街を散歩して、映画とかもいいわね〜今から楽しみね祐貴!」


祐貴

「うん!ちょっとだけ不安だけど楽しみ」




  〜男子校:昼休み〜

啓太

「お前女の子とデートした事は?」


優一

「ゲームの中でなら結構………」


啓太

「そういえば今週のジャ〇プさぁ……」


優一

「すいませんでした、変な事は言いませんからご指導お願いします!」


啓太

「じゃあまず、待ち合わせは駅前ロータリーに6時だな、雨が降ってきたら段ボールを傘代わりにして………」


優一

「それってお〇がない!の待ち合わせ方だよね?!もう再放送がかなりの回数いってるやつ?!」


啓太

「それから首輪をつけて貰って彼女に紐を持ってもらい一緒に散歩を………」


優一

「それ絶対に違う散歩だよな!?絶対しないからなそんな散歩!?」


啓太

「オシャレな喫茶店のゴミ箱を漁って……」


優一

「デートだよね?!ブルーシートの人の日常みたいだけど!?」


啓太

「後は映画館を外から眺めるとかして楽しむ…………コレで完璧だな」


優一

「外から見てどうしろっていうんだよ!?だから、そのやりきったぜみたいな顔やめろよ、まだ何も出来てないからさ!」

オレは相談する人間は選ぶべきだとこの時心の底から思った。

啓太と昼食を食べつつどうしようか悩んでいた。


啓太

「そもそもデートのお誘いかどうか怪しいけどな……単にお礼をしたいだけなんじゃないの?」


優一

「そうだよな………だってオレみたいなのにあんな可愛い子がデートのお誘いをくれる訳無いよな…………」

啓太の何気ない一言でオレは一気に落ち込んださ、家は貧乏だからサン〇クロースは来ないのよって言われた子供みたいにな……


啓太

「いや、でも多分希望は持っていいと思うぞ?だからそんな、一週ほっとかれて孤独死しそうなハムスターみたいな顔はやめろよ」


優一

「そうだよな!でも本当にどうしたらいいんだろうな……………」

オレは机に肘をついて顔を支えながら悩んだ………



啓太

「今思ったんだけどさ、お礼のお誘いならお前は考えなくていいんじゃない?」


優一

「……………………………………………………………………そういえばそうじゃん!」


大丈夫さ、コイツ馬鹿なんじゃない?みたいな視線にも大分慣れたさ…………たまに落ち込むけどな。

そんなこんなでオレは祐貴に土曜日は空いてるよ、とメールを返した。

今からドキドキするなー、土曜日のオレの初デート…………ヤバイ顔がニヤニヤして治らないよ。

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