第4話:親友
家に帰ると玄関に見慣れた靴が合ったので脱衣場でズボンを脱いでパンツに学ランという変態のような格好で部屋に行くと小学校からの友達、土屋啓太がオレのベッドでくつろいでマンガを読んでいる。
啓太
「遅かったな、何して…………何て格好してるんだ変態野郎…」
マンガから視線をこちらに向けると軽く引きつった表情でこちらを見ながら言う親友の土屋啓太。
分かってはいるけど人に言われると素で傷つくな……………
優一
「これには事情があったんだよ………」
さすがに変態扱いはマズイので事情を説明する事した。
啓太
「…………………なるほどな、犬の散歩しているおじさんを見て欲情してしまいズボンを汚してしまったからズボンを脱いで来たと…………この変態野郎…」
優一
「今の説明で何処をどう聞いたらそうなったんだよ!?っていうかオレどんな性癖持ってんだよ!?」
冷たい目で見てくる友人にオレは全力でツッコミを入れた、オレの説明に使った10分を返せ!
啓太
「まぁ何だ、お前が精神異常者でとうとう妄想と現実の区別がつかなくて病院に入院しても…………オレ等友達だと思うからな」
優一
「思うからなってなんだよ!そこはずっと友達だからなって言うんじゃないか普通は!?そもそもオレは精神異常者じゃねぇ〜!!今説明したのは事実だよ!!」
息を切らせながら全力でツッコミを入れてオレは椅子に座った。
啓太
「まぁ喜んでたならいいじゃんか、よっぽど大事な帽子だったんだな」
優一
「みたいだな、それにお礼がしたいから電話番号教えて欲しいなんて、やっぱり白凰って学校に通ってるくらいだからお嬢様なんだな〜それっぽかったし」
啓太
「お嬢様とナイト気取りの変態野郎様か………何となく締まらないからウジ虫野郎とかはどう?」
優一
「絶対に嫌だよ!なんだよ変態野郎様って!しかも何で良い事言ったみたいな顔してんだよ、全然良い事言って無いよ!?」
啓太
「変態のくせに厳しい採点しやがって……………とりあえずお前はパソコンの掲示板にいる唯一の仲間にエル〇スたんと今日何が合ったか報告しとけ……」
優一
「変態のくせにってオレいつから変態確定してんだよ!ていうかネタがちょっと古いだよ!エ〇メスたんって電〇男のだろ?!もうドラマも映画も放送されて無いよ!」
今ではコイツともこんな馬鹿な事言い合えてるけど、ちょっと前までは色々合ってそれどころじゃなかったんだ、よく励まして貰ったり相談に乗って貰ったりしてたんだ……
そんなこんなでちょっとしたハプニングもあったけど、今日もいつも通りだった。
しかし翌朝、今度はちょっとしたハプニングってレベルじゃないメールが届いていた。