第18話:みんなで
〜啓太視点〜
啓太
「寄る所があるなら送っていこうか?」
美咲
「寄る所は無いですよ、ただ………」
オレは美咲ちゃんを見ながら言うと苦笑しながら彼女は答えた、なるほどね………優一の奴泣きそうなのずっと我慢してたからな……
啓太
「じゃあ家まで送るよ」
オレは美咲ちゃんを見ながら言うと彼女と色々話しながら彼女を送る事にした。
〜優一視点〜
どれくらい泣いていたか分からない、ただ気付くと何故か心が軽くなったような感じだった、美花はオレを恨んでるかも知れない…………それでもアイツに話しかけて貰えて嬉しかった、美花が快方に向かっているのが嬉しかったんだ。
祐貴
「……………………落ち着きましたか?」
ずっと傍にいてくれた祐貴ちゃんはオレが泣き止むのを見ると微笑みながら言ってくれた。
優一
「ごめんね、カッコ悪い所見せちゃってさ」
オレは苦笑しながらベンチにもたれかかって、すっかり暗くなった空を見ながら答えた。
祐貴
「全然カッコ悪くなんか無いですよ、優一さんは優しくていいお兄さんなんだなって思いました」
優一
「……………オレは優しいお兄さんなんかじゃないよ、美花がああなった原因も…」
祐貴
「優一さんは優しくてカッコいいお兄さんですよ、啓太さんが色々事情を話してくれました………」
優一
「人の事をペラペラ喋りやがって…………」
祐貴
「啓太さんを怒っちゃダメですよ?優一さんの事を想ってしてくれたんですから」
優一
「まったく………いい友達だよ啓太は……」
祐貴
「美花ちゃんが治ったら今度は五人で遊びに行きましょうね」
優一
「そうだね、美花と約束もしたし、皆で遊びに行こう………ごめんねこんな時間まで付き合わせてさ、遅くなっちゃったし家まで送るよ」
祐貴
「はい、よろしくお願いします」
そういう訳でオレは祐貴ちゃんを送る事になった………………………………………………………………………で一応想像はしてたけどさ、とっても大きなお家だね…
祐貴
「今日はありがとうございました」
微笑みながら言う祐貴ちゃんだが……………何て言うかさ、あんまり規模が大き過ぎてリアクションがとれないんだよね
優一
「祐貴ちゃん家ってやっぱり大きいんだね、さすがお嬢様」
オレは苦笑しながら彼女を見て言った。
祐貴
「そうでしょうか?」
優一
「うちと比べるとかなりね」
祐貴
「あの………ご迷惑じゃなかったら今度優一さんのお家に遊びに行きたいです」
優一
「もちろんいいよ、じゃあ今日はありがとね、またメールするよ」
祐貴
「はいおやすみなさい優一さん」
何て事無い約束をして微笑みながらバイバイして別れたはいいが………オレ美花以外の女の子の家に入れた事無いんだけど!!っていうかどうすればいいんだ?!
やっぱりまずは掃除か?!色々隠す物があるし…………別にやましい物じゃないんだけど、ほら………男の子なら大概は持っている本とかあるじゃん?やっぱり女の子に見られたら恥ずかしいしさ……とにかく明日学校に行ったら啓太に相談してみよう………