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第10話:今日が終わり、明日へ

オレは無反応に近い美花に対して色々な事を話した、学校であった事、テレビで見た面白い事、色々話しても美花はやっぱり笑ってくれない…………


優一

「……それで今日は、さっき話した女の子とデートしてたんだ………まぁデートというか一緒に遊んでぶらぶらしてただけなんだけどな…………」

オレは自慢気に言うも途中からは苦笑しながら事実を美花に話した、するといいタイミングで病室の扉がノックされて啓太が入ってきた。


啓太

「お前は紅茶で良かったよな?後で三万払えよ」

啓太はオレの隣に椅子を置くとペットボトルを差し出して言ってきた。


優一

「サンキュー……って高ぇよ!?ペットボトル一本で三万ってぼったくり過ぎだろ!」


啓太

「ジュース代が150円、オレが買いに行ったからプレミアがついて3万円にアップした」


優一

「そんな当たり前みたいな顔しても3万は絶対に払わないからね!?」


啓太

「じゃあ友達割引で5万でいいよ」


優一

「高くなってない?!そんな譲歩したんだぜ?みたいな顔しても無駄だからな!?」

啓太も昔からの友達なので美花とは仲がよかったのでオレが見舞いに来る時は大体は一緒に来てくれる、そしていつも決まってジュースを買いに行ってくると言って、数分間オレと美花を二人きりにしてくれる。

多分啓太は啓太なりに気をつかってくれているんだと思う、正直コイツには感謝してもしたりないと思ってる。


いつも通りの日常の事を話していると面会終了時間になってしまい、オレと啓太は帰る事にし椅子を片付け、啓太は美花に挨拶をすると先に病室を後にした。


優一

「…………じゃあ必ずまた来るからさ、ちゃんとご飯食べて、よく寝て……って病院なんだし寝る事しか出来ないけど……ちゃんと看護婦さんの言うこと聞いてろよ、じゃあな…」

オレは美花の近くに座ると目線を合わせて美花の無表情な顔をじっと見ながら言った。


美花

「………」

美花は黙ったまま頷いたのでオレは頭を撫でると病室を後した。

病院を後にして家に向かって歩いていると啓太が話し掛けてきた。


啓太

「………まぁ言うだけ無駄だと思うけどあんまり思い詰めるなよ?お前が苦しんでも美花ちゃんは喜ばないんだからさ…」


優一

「……………ありがと、でも美花がああなった原因はオレにあると思うんだ、お前の言ってくれてる事も分かるんだけどさ」


啓太

「お前は馬鹿みたいな顔が似合うんだからさ、そんな顔は似合わねぇよ」


優一

「ありが……って今お礼を言いそうになったけど半分馬鹿にしてたよな?」

啓太

「そんな事ねぇよ、事実を言ったまでさ」


優一

「そんな爽やかに笑いながら言っても酷い事言ったのに変わりは無いからな!?」

そんなやりとりをしながらオレと啓太はそれぞれの家に帰って行った。




 〜美咲視点〜  

美咲

「それでどうだったのよ例のお兄さんとは?」

私は一応最後まで見ていたものの祐貴の家に来て今日の事を聞いていた。


祐貴

「だから今話した通り、色々な所に連れていって貰ってお土産まで貰っちゃって……」

嬉しそうにステ〇ッチのぬいぐるみを見せながら言う祐貴、違うのよ祐貴!私が聞きたいのはもっとこう…………はたから聞いてたらムカつくような痒くなるような惚気話しであって………………まさか何の進展も無しに終わったとか?さすがにそれは無いと思うけど…


美咲

「それで祐貴、お兄さんとはそれでお別れしたの?」

まさかとは思ったが一応確認の為苦笑しながら祐貴に聞いたら……


祐貴

「うん」

ニッコリ笑いながら当然のように言う祐貴。

まさかの事態がありましたー!!まぁ確かにあのお兄さん押しが弱そうだったし…………せっかく1日使って二人を見ていたのに水の泡になるとは…………

こうなったら私が祐貴の貯めな一肌脱ぐしか無いか!

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