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第八話 沙月の過去について

今回は沙月の過去を彩花先生視点で描いています。

 そうね・・・彼女の何処から話しましょうか・・・そうねえ・・・やっぱりあの子たちの生い立ちから話しましょうか・・・


 あの子たち・・・沙月さんとその妹はね、昔とある家族に拾われたの・・・そう、あの子たちを拾ったのはあの子たちの姉・・・花月の事よ・・・最初にあの子たちを見た時は自分たちで抱き合って空き地の隅っこで寝てたそうよ。それを見た花月はあの子たちを自分の家に連れて行って布団を敷いてそこに寝かせたそうよ。連れてきたのが朝の十時で相当疲れてたのか夜の八時にしか目を覚まさなかったらしいわ。彼女達は目を覚ますと同時に周りを見て花月とその両親を見るとは警戒しながらこう言ったらしいわ・・・「俺のことはどうなってもいいから・・・お願いします。妹に・・・沙那さなに何もしないで下さい。」ってね・・・土下座しながらそう言ったらしいわ・・・まあ、普通に聞いてたら誰の話?ってなるけど・・・って本当にそんな顔になってるわね・・・もしかして彼女がもと男って聞いてないのかしら?・・・あらら・・・でもこれは紛れもない彼・・・沙月さんの話よ・・・話を戻すわ・・・この光景を見た時花月たちは相当驚いて彼に何もしないことを約束したらしいわ・・・そのことを聞いた沙月さんは安心したように力を弱めると、いきなり崩れ落ちてそのまま寝てしまったらしいわ。


 次の日の朝、沙月さんは花月と妹の沙那ちゃんに起こされて昨日決まったことを聞いたらしいのよ。その決まった事は彼女達を養子としてこの家で暮らす・・・そのことを聞いて妹の笑顔をみて彼女はその日生まれて数年ぶりに泣いたそうよ・・・彼女にとってはそれ程大事なことだったのでしょうね・・・妹の腕のなかで数分間泣きじゃくったそうよ・・・こうして彼女達と花月一家による新生活が始まったわけよ。


最初はとても大変だったらしいわ。何せあの子たち学校に行ったことないどころか一般常識もほとんどない状態だったもの。あの子たちの過去を知らないけど・・・きっと大変だったでしょうね・・・そんな子達の世話役を花月は一人で引き受けたそうよ。まあ、あの人は二人を凄い可愛がっててね・・・毎日電話で聞かされるこっちの身にもなって欲しかったぐらいよ・・・っと、話がそれたわね。まあ、そんな平和な日々が続いたわけだけど・・・そんな一家に悲劇が起きたのよ・・・まあ約一年前ね・・・お察しの通り彼の体が変化して女になっちゃったのよ。狐の尻尾九つに狐の耳がついでについてきたのよ・・・性転換だけならまだしも半妖・・にもなるなんてね・・・まあ、そんな彼女を政府が見逃してくれるはずもなくね・・・最初のうちは耳や尻尾を上手く隠して過ごしてても結局性転換については当たり前だけど誤魔化しようがなくて・・・さて、ここまでで何か質問あるかしら?・・・ああ、私と沙月さんの関係?彼女の弟と姉の友達という関係よ。他には・・・ああ、半妖について?・・・悪く言ってしまえば半端もの・・・人でも妖怪でもない・・・間の存在・・・まあ、普通の人からしてみれば・・・ただの化け物と大差ないけどね・・・


 さて、ここからが林野君、あなたにとってキツく、受け入れ難い話です。いいですね。さてと、それじゃあ話しましょうか・・・政府に目を付けられてしまったあの子の話を・・・


 あの子が高校生になって間もないころね、あの子の目の前にね、黒い車が止まったのよ・・・そこから出てきた人は政府の人と言ったらしいわ・・・「貴方の体をこの先の人類のために研究させていただけませんか?」ってね。もちろん彼女は断ったらしいわ・・・あの子にとっての平穏を壊す人にしか見えなかったんでしょうね。寧ろ脅したらしいわ。「俺の大事な物や人達にてを出したら潰す」ってね。彼女にとってそれが一番まともなやり方だったでしょうね・・・その日その事を聞いた花月は数週間工房から出てこなかったらしいわ・・・というよりも彼女はぶっちゃけ完璧超人でね・・・出来なかったの何て掃除ぐらいよ・・・その中で鍛冶はどんなものよりも優れていてね彼女はその道に進んでいったのよ・・・数週間後にね沙月さんに三本の武器を渡したのよ・・・あの子の作るものはかなり特殊でね・・・不思議な力を宿していることがほとんどだったのよ・・・もちろんあなた達が渡されたのはその三本のうちの二振り、もう一本については詳しい事は分からないわ・・・


 さてと、そんな彼女たちだけど・・・流石政府の人間・・・かなりしぶとくてねえ・・・彼女の約束通り周りには手を出さなかったけど・・・彼女には毎日の様に来たらしいわ・・・それでもはねのけて・・・そんな日々が三ヶ月位続いたらしいわ・・・そんなある日の事よ、とうとう痺れを切らしたのか花月を人質にとって沙月さんを脅したのよ「言うとおりについてこなければお前の姉を殺す」ってね。流石に姉を人質に取られては言うことを聞くしかなくてね。ああ、その時脅しにきた人間はあなたの父よ、林野君。あなたの父親はこう約束もしたらしいわ「大人しくしてくれるなら君の姉に手は出さない。君の姉に何かあった場合は私達を殺しても構わない。」それを聞いて彼女は大人しくあなたの父親についていったそうよ・・・この人達が公安ゼロ課・・・彼女が全員殺した人たちね・・・彼女はおとなしくついていった。彼女にとっての恩人を助けるためにね・・・ただまあ、彼女がつくのを見るなり公安の一人が彼女の姉を殺したのよ・・・しかも目の前でね・・・彼女にとって最愛の姉であり、彼女にとって一番の恩人を殺されたあの子の顔はとても蒼くなっていたそうよ・・・それに気をよくしたのかその人はね彼女を無理矢理立たせて殴る蹴るという暴行を加えようとした。その時の彼女の目はどうなっていたかは知らない・・・けど、彼女のどこかが壊れてしまった。それで歯止めが利かなくなってね・・・あの子はあそこで暴れまわった・・・気がついたら辺り一面血の海よ・・・我に気付いた時にまだあなたの父親は息があったんじゃないかしら・・・だからあの子にあなたに対して伝言を頼んだかのもしれないわね。


 彼女のあなた達に対する喋り方は本当のあの子じゃない・・・あの子の本当の喋り方はその日を堺に不安定な喋り方・・・とても歪よ・・・まるでちょっとつついただけで壊れていくガラス細工・・・え?どうしてその事を知っているのかって?私の一族あの世界でかなりの力を持っていたらしくてねこのぐらいの情報はすぐに集められるのよ・・・だから花月が死んだ理由を探すために情報を必至こいて集めたのよ・・・

 


 私が知っているのはこれだけよ・・・後は自分たちでどうするか決めなさい・・・

次は視点をどうするか決めていないので少し投稿の間隔開くかもしれせん

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