第六話 勇者が知らない真実と彼女との別れ
今回はかなり短いです。
それと今回は視点二つに分かれておりまする。
・・・沙月さんが林野の親父を殺した・・・何故だ?
「さてと、質問はもうないか?あるんだったら俺の気が変わらんうちに聞いたほうがいいぞ。」
沙月さんのその一言で俺達は硬直が解けた。
「おい・・・沙月てめえ・・・何で林野の父親をころs「復讐」・・・何だと・・・アイツの父親がお前に何をしたんだよ!!」
「ああ、したよ・・・アイツの父親は俺の姉を殺した一人だ。」
「・・・それは一体どういうことかしら?林野の父親はただのサラリーマンだったと思うのだけど・・・」
「まあ、本当の職業言ったら確かにあれだししょうがないか・・・アイツの父親の本当の職業は・・・公安0課・・・本来は知られざる組織の一人だからな。」
「公安0課?何それ聞いたことがないんだが・・・」
俺は沙月さんに向かってそう言った。
「当たり前だ・・・一般人で聞いたことがあるなら寧ろ恐いくらいだわ・・・公安0課は別名『公務員の暗部』と言われている・・・簡単に言うと殺しのライセンス持ちの公務員なんだよ。まあ、今はもうないが・・・」
「さっちゃん・・・それどういうこと・・・」
寧々さんの聞きたいことが分かる・・・という事は・・・
「寧々さん・・・殺したよ・・・公安0課の連中は一人残さず全員・・・あいつに言ったことはアイツの父親が最後に俺に頼んできたからだ。」
「だけど・・・一体どうしてお前は公安0課に姉を殺されたんだ?」
紫苑はそう聞いたが・・・
「それは、お前らには教えきれない・・・だが、これだけはお覚えておけ・・・もしもお前たちがその力を持ったまま元の世界に戻ったとしたら政府の連中が来るかもしれない・・・それだけだ・・・それと、隼人・・・お前途中で林野に指示出してたよな・・・ここから俺の動きは見えてたのか?」
「あ、ああ見えてたぞ・・・もしかしてあの時の動きは・・・「正解、お前が思っていることで合ってる。」そうか・・・」
「菜々美・・・お前にこれを渡しておく・・・白い方は林野が目を覚ましたら渡しておいてくれ。それとこの黒いのはお前に預けておく・・・お前ならこいつを・・・小鴉を任しておける。その子らは意思をもつ刀だしっかり向き合って使え。」
そう言うと沙月さんは白と黒の刀を菜々美さんに押し付けた。
「沙月ちゃん・・・ええ、分かった・・・でも、あなたはどうするの?丸腰じゃ何も出来ないじゃない・・・」
「安心しろ俺は何とかなる・・・ああ、そうそう、お前達は鬼に守られている・・・ちゃんと覚えておきな・・・それじゃあな。」
そう言うと沙月さんは訓練場から出て行った。
しかし鬼とは・・・彼女の狐についで今度は鬼・・・これは不可解なことだ。鬼が俺たちを守っているだと?・・・
~~~~~~沙月視点~~~~~
これであいつらは大丈夫だろう・・・さてと、俺はこの城から出ますか。・・・その前に姫さんたちに話しておくか。
「どこに行くつもりですか?沙月さん?」
俺は声を聞いて振り替えるそこには彩花先生がいた。
「ちょっと姫様たちのところに世間話をしに行くだけですよ~。」
「嘘おっしゃい・・・あなたこの城出るつもりでしょ?あたしが嘘嫌なの知っているでしょ?・・・狐さん
?」
「ありゃ、やっぱりばれてたか・・・鬼さんに嘘はつけませんね。」
「当たり前じゃない・・・ねえ、あなたはこれからどうするの?」
「今のところはギルドに入って生活しようと考えてますよ。」
「そう、ならいいわ・・・ねえ、沙月さんあなたは私の一族の事知っている?」
「うん、知っているよ・・・その昔鬼の四天王をも凌ぐとされたまたの名を『裏天皇 東雲サバト』これがあなたのご先祖様。その後東雲の一族は人と交わっていって、あなたがいる・・・あなたは先祖返りでしょ?」
「大正解あなた凄いわね・・・」
「俺も同じみたいな存在だしねまあ、僕は一族については全く知らないけど・・・あと、天狗の一族もいるよね・・・」
「ええ、そうねまだまだ妖怪の力を覚醒してないみたいだけど・・・叶うことなら私達みたいに覚醒しないことを望みたいわ・・・」
「同感だね・・・」
そう・・・願うことなら彼の力はずっと眠ってて欲しい俺たちみたいに化け物扱いにさせたくない。
「というよりも貴方・・・喋り方安定していないわね・・・」
「ああ、元々こんな喋り方なんだよ。」
「随分となんぎなことで・・・」
「そう?なれたら結構面白いよこのしゃべり方・・・それじゃあ、もう行くよあいつらによろしく言っといてね・・・じゃーな。」
「ええ・・・沙月さんも気をつけてください。」
そう言って俺達は別れた・・・俺はこの世界で冒険者として生きるために皆はこの世界を守る英雄として活躍するため強くなるために・・・
次は早めに投稿出来る様に頑張ります。