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第三話 とある少女の転校初日の異世界転移(日本編)

沙月視点・・・やっとできた。・・・・ぐふっ!!

「ん、朝か・・・」


 俺の名前は宮城沙月。高校2年生になるおとk・・・女だ。

 故郷の沖縄を離れて、俺は東京の高校に向かうために上京して来て、4日がたった。今日は始めてここの高校に行く日だ。

 学校に行く前に必要な事をして最後に鏡をみて髪を手櫛で整える。


「ん~やっぱりこの姿は慣れないな・・・」

 は、鏡をみて苦笑交じりに言ってしまう。

 それもそのはず、の前の鏡に映っているのはストレートで長いスカイブルーの髪色をもつ美少女だからだ。

 まあ、この髪のや何で俺が美少女になっているかと・・・高校1年生の時は俺は沖縄のとある高校に通っていた時、ある朝起きると、黒髪狐耳・・・・美少女・・・になっていた。(ついでに尻尾は9本あったりする。何でこうなったかは原因不明である)

 みんなははい?なんて思っているだろう?大丈夫俺も意味わからんから。ただその時言えることは政府の人達に知られたら実験動物になるかもしれないということだった。

 まあ、最初のうちは学校の先生に「調子が悪い」とか言って嘘つきながら誤魔化して色々なんやかんやしながら暮らしていた。その間に耳と尻尾を隠せるようになった。

 耳と尻尾を隠せるようにになったのは良かったが、そしたら今度はまた別の問題があった。耳と尻尾を隠したら今度は髪色が変化した。俺は最初「なんじゃこりゃ!」と思わず突っ込んでしまった。(因みに母はこの姿を見た時「うちの息子が・・・」と言いつつ気絶してしまった。)取り敢えず高校1年間はそこで黒に髪を染めて生活していたが、流石に生活しづらいので皆がいない東京に一人で上京して来たわけだ。


(あ~あ~めんどくさいな~この髪の事質問されたくないな~)

 そんな事を思いつつも、学校へ行くため玄関ドアを開ける。


「行ってきます。」

 最後に誰もいない部屋に向かってそう言ってから鍵を掛けて学校へ向かった。


 ~~~~~~~~~


 学校では職員室に向かうまでの間いろんな人が見ていた。正直恥ずかしすぎた。


「今日転校して来た宮城沙月です。失礼します。」

「は~いどうぞ~」

 のんびりした声がしたので「失礼します」と言いながら入っていった。先生は一人しかいなかったのでそこに行ってみると、

「あなたが沙月さんね。初めまして私はあなたの入るクラスの担任教師の東雲彩花よ。よろしくね。」

「初めまして宮城沙月です。よろしくお願いします東雲先生。」

「下の名前で呼んでいいわよ。皆には彩花せんせーでしたまれているもの。んじゃ早速あなたが入る事になるクラスに行きましょうか。」

 そう言うと先生は職員室を出て、教室がある所に向かっていった。

 俺は急いで先生の後についていった。

「さあ、ここがあなたの入るクラスよ。私が自己紹介をするように言ったら自己紹介して頂戴ね。」

「はい。わかりました。」

 さあ、新しい高校生活の始まりだ!!


「は~い。みんなちゅうも~く!!今日から皆さんと同じクラスの仲間になる子を紹介しま~す。皆仲良くしてねー。ほら君も挨拶しなさい。」

 先生がそう言うとおれも返事を返して自己紹介をする。

「はい。初めまして俺は宮城沙月という。よろしくな。」

 俺がそう言うと、次の瞬間目の前の生徒から大きな声がした。

「はいはーい!しっつもーん!!」

 その子は俺にそう聞いてきた。ふむふむ名前は柏木寧々というのか。初めてのクラスという事もあって皆が名前を覚えきれるようにしたのだろうか。机の上に名前が書かれていた。

「沙月ちゃん?は何処から来たのー?あとは得意なことはー?あと女子ー?男子ー?どっちー?」

 寧々さんはそう聞いてきた。

「えと、俺は一応女だ。あと沖縄からここ、東京に来た。それと得意なことは特にない。ついでに言っとくが日本人だからな。」

 日本人というも伝えたのは、俺が外国人じゃないとわかってもらうためだ。


「日本人?嘘だろう!?」

 案の定そんな声が聞こえた。まあ、この髪の色じゃしょうがないか。

「ん?嘘じゃないぞ?こんな髪の色しているが元々はお前さんみたいな黒だったぞ?」

 俺が苦笑交じりにそう答えると

 そいつは信じられないような顔をしていた。

 まあ、普通はそんな反応をするよな。


「おい!!お前宮城さんに失礼だぞ!!」

 いきなりそんな大声が窓側の席から聞こえた。

(うわー正義感が強いひとなのかな~)

 俺がそんな風に呑気に考えていると・・・

「おい!!謝れよ!!」

 そいつがさっきこいつ曰く失礼な人にそういった。

「ああ、すまんな。」

 そいつはすなおにそうあやまってきた。

(俺は気にしないんだが・・・)

「いや、いいんだ。簡単に言えば、朝起きたらこの色になったってことだしな。」

 苦笑交じりに一応そう言って返した。男子のほとんどがはい?という顔をしていた。逆に女子は言いたい事を察してくれたのかこれ以上髪色について質問してこなかった。


 ~~~~~~~~~


 そんな日の昼休み時間、俺はいろんな人から質問を受けていた。

 質問の内容は様々で「何で俺口調なの?」や「好きな人のタイプはなにー?」と言った感じのものが多かった。男子の方から髪について質問がくるかと思ったが、意外とこなかった。まあ、聞いてきたとしても教えるつもりはサラサラないが・・・


 そんな時、俺に来る人も減ってきた時に寧々さんや正義感が強そうな人が後二人を連れてきて質問してきた。内容は「趣味はなにー?」だったり、「休みの日は何してるー?」だったりしたわけだが、ただ一人とんでもない事をぶっこんでくれたやつがいた。そいつの名前は真奈美林野まなみりんや朝に大声をだした正義マンだ。

 こいつの質問の内容はこうだ・・・「宮城さん、その髪の色ってどうしたんだい?」正直言ってこいつは鈍いのかと思った。誰もが聞いてこない・・・いや、聞こうとしなかった事を聞こうとしてきたのだった。

「・・・どういう意味だ?」

 俺は、どうして聞いたんだと言う意味を込めて聞いてみると・・・

「朝起きて髪の色がこうなったって普通あり得ないから本当はどうしてなのかと思ってさ」

 (確信をついてきたか~どうしようか・・・いやこれは教えなくていいか)

「・・・そうか。じゃあお前に言う必要ないな」

 俺はそう返した。

「どういう意味だい?」

 林野は俺が言ったことを理解しきれなかったらしい。俺はわざとこいつが近づかなくなるように挑発するように返した。

「?そのままの意味だが?お前が知る必要のないことだ。おk?」

「なっ・・・!」

 林野も流石に唖然とした表情でいた。

「おい!!なんでそんな事言うんだ!?」

 突然光輝の隣からそんな声が届いてきた。こいつは八神紫苑というらしい。林野曰く親友らしい。俺がさっきと同じように言おうとしたら

「はいはい、あんたたちやめなさい。ごめんね。宮城さん失礼な事聞いちゃって。」

 そんな子供を諌めるような声がした。

 この子は確か錦城菜々美という子だ寧々さん曰く林野と紫苑を含めて幼馴染らしい。

「いや、いい。あと苗字じゃなく名前で呼んだらいい。前の学校ではさっちゃんと呼ばれたぐらいだ。」

 この人はいい人だと思えたから素直に返すことにした。

「あら、そうなのならこれかよろしくね。沙月ちゃん。」

「ああ、よろしくな。」

 すると寧々さんが横からいきなり

「私もよろしくね!!さっちゃん!!。」

 と言ってきた。本当に明るい人だと思いながら

「ああ、よろしくな寧々さん。」


「それでお前の名前は何というんだ?」

 俺はさっきから横で聞耳を立てているそいつに向かってそう聞いた。

「・・・隼人だ。よろしく・・・」

 そいつはそう名乗った。

「よろしくな、隼人。」

 俺はそう返した。


「うお!!なんだこれは!!」

 そんな時、生徒の一人がいきなり床を指差して叫んでいた。

 俺は今気づいたが他の皆は俺が気付く前には気付いたみたいだが皆なんだこれと惚けていた。そんな時、さっきの生徒がそう言いながら叫んだため我にかえった生徒たちは、我先にとドアに突進したみたいだが、如何やら開かないようだった。そんなこんなで俺達はこことはまた違った世界・・・・異世界にきてしまったというわけだ。

次もまた沙月視点になるとおもいます

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