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生まれ変わったら神樹だった  作者:


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花畑に案内

「やっぱり冒険者ってこういう道も慣れてるのか?」

「まぁな、こういうのは日常茶飯事といっても過言じゃねぇ。それに、体も今まで以上に軽いしな。」


アランはともかくとしてレリィまで俺についてくるとは意外だったが、彼女も凸凹とした森の地面をしっかりと踏みしめ、駆ける。

どうみても支援系な彼女だが、安心した。急ぐわけでも無いが花畑から帰る時、夜の森を歩かせるのも悪いしな、さっさと案内しよう。


「にしてもよ、ウルトル。」

「ん?」

「もしも俺たちが依頼を受けた冒険者だったらどうしてたんだ?」


まぁそれは誤解だったわけだからこうして案内しているんだが……そうだな。

アラン達が依頼を受けていたならもちろん阻止しただろうな。でもアランは他の奴らと違って逃げたりするような奴じゃない。

むしろ嬉々として攻撃してくるだろう。

となると、答えはひとつだよな。


「半殺しにしてたかもな!」

「……さらっと言うなよ。」

「ハハッ、だからお前らが依頼を受けてなくて本当によかったと思うよ?」


俺、半殺しなんてしたことないからやり過ぎて殺しちゃう可能性だってあったわけだしな。

結果オーライ結果オーライ。


「今更だけど誤解が解けて良かった……アラン、あなた死んでいたのかもしれないのよ?」

「あぁ、今回ばかしは反省するわ。」


後ろで2人がこそこそ話していたがよく聞こえなかったな。

何話したんだろ?

まぁいいや、花畑まであと少しだ。2人にはもうちょっと頑張ってもらおう



「はい到着~」


いやぁユッテ達と来たときは歩きだったから早く着いちゃったなぁ

あれ、2人ともしっかりついてきたのにぜぇぜぇ息をしてるな。レリィに至っては四つん這いでゼーハー呼吸を整えている。……エr


「2人とも体力無いなぁ。」

「っせぇ!お前がスピード出し過ぎなんだよ!」


あれ?そんなに速度上げた自覚はないんだけど。

花畑目前だが休憩としてミカンを食べさせてあげました。ちなみにみかんに拘る理由は他の前世の果物を見せる必要もないと思ったからで特に深い意味はない。


さて、呼吸も整ってきたようなので――

「じゃご案内~」

俺を先頭に木々の間から差し込む光の先へ進んだ。



「こ、これは……っ!凄いっ綺麗っ!」

「ほー」


レリィが目の前の光景で息をのみ、アランは感嘆の声を漏らす。

花畑は変わらず美しく咲き誇り、来るものを歓迎する。俺とキイは営利目的野郎は拒むけど。

反応を見る限り気に入ってもらえたようだな。

うん、変わりなくてよかった。もしかして、何者かが侵入しているのではないかと警戒していたが杞憂だったみたいだ。

……ん?お前、いつの間に俺の横に現れたんだよ


「おかえりなさいませ、ウルトル様。そしてようこそおいでくださいましたお二方、私はここの花園の管理をしている精霊、キイで御座います。」

「うぉっ!?アンタ、いつからそこに!」

「今さっきです。」


位置的には俺とアランの間に突如として現れたキイにアランはさっき以上の驚きを見せる。

レリィはというと、花畑に向かって走っていった。

さっきまでの疲れはどこに行ったのやら、花が好きなんだなぁ


「神に名前を持った精霊かよ。辺鄙なところだと思っていたが、とんでもねぇ大物ばっかりいるじゃねぇか。」

「そなの?」


俺が大物だとか、そういう自覚はないんだけどな。

キイも首をかしげているから彼女もその自覚はないみたいだ。

名前を持っている精霊って珍しいのかね?他の精霊に会ったことないしキイを名付けたの俺だからそこら辺は分からないな。

キイに視線をやると彼女も俺の視線に気付き意図を察したようで


「確かに名前がついている精霊は数が少ないですね。ついてないものでしたら結構いるのですが、名前付きの精霊は基本的に上位の精霊です。」


じゃあ俺はただのキンセイカの精霊を上位に引き上げちゃったのかーま、いいか。別に損なことにはなってないし。


「大物だとか気にすんなよ、アラン。俺達ゃただの精霊と神様なだけなんだから。」

「そうですそうです、気楽にしてください。ウルトル様に次攻撃しようものなら殺しますけどね。」

「おいおい、キイ冗談にしてもきついこと言っちゃ駄目だぞ。」

「これは申し訳ありません、ウルトル様。」


「……冗談には聞こえなかったんだが。」

アラン君、キイの冗談を真に受けちゃあ駄目だよ。


と、そう言えば聞きたいことがあったんだった。

俺は花を一つ一つ見て楽しんでいるレリィに近付く。


「なぁレリィ、依頼の商人が特に狙っていた花ってわかるか?」


単純な興味なのだが、商人が依頼を出してまで欲しかった花が気になったんだ。

俺からしてみれば全部同等の価値に見えるのだが、人にとって価値のある花というものがあるのか知りたかった。


「あぁ、それでしたら……じゃないや、それだったら、これよ。」


レリィが指を向けた先にあったのはピンク色のバラに近いような形をした花。

俺から特に何か魔力があるとか特別な力があるとかは感じられないが……?


「なんでこの花なんだ?見たところ普通の花だが……?」


「それ、媚薬の原料となる花なんですよ。」

「な、なるほど。」


そりゃ、うん。売れるな。

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