表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
生まれ変わったら神樹だった  作者:


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

67/89

何日かぶりのあいつ等

さて、引き受けたのはいいんだが……まずはキイと話をしてみるか。

という訳で早速キイの花畑にワープしようか。


「あら、お帰りなさいませ。ウルトル様。」

「チッ久しぶりの不意打ちでも驚かないか。」

「おかげさまで。」


今回は驚いてくれるかと思ったのだが、すまし顔しやがって。

もうちょっと驚かせる方法を考える必要がありそうだ。例えば俺の頭がいきなり取れるとか……ショック死しそう。

っとと、今はそんなことを考えている場合じゃないな。


「キイ、単刀直入に言うがこの花畑に商人の依頼を受けた冒険者が近づきつつある。」

「……詳しくお教えいただけますか?」


俺の言葉にキイの瞳が鋭くなった。

キイからしても聞き捨ての無い話のようだな。

俺はラディさんから聞いた話をそのまんまキイに伝えたが、途中途中でキイの眉間に皺が寄っていったのを俺は見逃さなかった。

これはおこですわ。


「……という訳よ。ラディさんは近づけないよう俺に頼んだんだけど、キイはいいのか?キイが招きたいというなら尊重するつもりではあるけど?」


さて、キイの答えはいかに


「あり得ません。」


バッサリである。いや、想像通りではあるのだが……


「やっぱり踏み荒らされるのはいや?」

「それもありますが……私が手塩にかけて守って来た花園を商売に使われるのが我慢ならないのです。」

「見るのならいいんだっけ?」

「はい。花を愛でることはいいことです。しかしその商人は花をただの商品としか見ていないのでしょう。そんな輩に渡す花はひとつもありません!!」


おぉ、キイが凄い怒ってる。

俺が驚かせた時も怒りはしたものの程度が全く違う。

ぷんぷんなんて生易しい怒りじゃない。もう火山が噴火するような怒気を感じる……


「えーっと、じゃあ追い出す方向で。」

「もちろんです!!……本当は息の根を……あぁいえ。ウルトル様、ご助力いただけるのですよね?」

「あぁ任せろ。」


キイの合意が得られたのであれば俺としてはオッケーだ。途中に息の根どうこう言ってた気もするが……気のせいだよね。

依頼を受けただけの冒険者には悪いが運が悪かったと諦めてもらおうか。

ん?何か気配を感じるぞ。


「おや、ウルトル様。早速この森に何者か入って来たようですね。装備から見るに冒険者ですね。4人います。男2、女2ですか……腕は立ちそうにありませんね。」

「あれ?俺気配しか分からなかったけど何でそんなに詳しくわかるんだ?」

「私はこの森とリンクしていますからね。この森の植物は私の目となり耳となります。」


さらっと言ってるが結構恐ろしいこと言ってるぞ。

キイがこの土地に長く居続けたのが影響しているのだろうか。

だが、詳しい情報が分かるのならそれに越したことは無いな。


「よし、じゃあ早速行ってくるわ。キイはここで待ってろよ?」

「え?私もご一緒に……」

「もし俺が構っているうちに他の冒険者が来たら大変だろ?そん時はお前が対処してくれな。」

「……ハイ。」


そこ、あからさまに不満げな顔をしない。

今のキイが冒険者を目の前にしたら何をするか分からん。だから少し落ち着かせなければな。

俺は膨れっ面するキイを尻目に気配のする方角へ駆ける。おっと、木で仮面を作っておかなくちゃな……そうだなぁ……鬼の面でいいや。威厳ありそうだし。


さて、段々気配が近くなってきたぞ。

一番最初に俺と遭遇してしまう哀れな冒険者、その正体は――!?


「ねぇランドルフ!やっぱ引き返えしましょうよ!この森気味が悪いわよ……」

「何言ってるんだベラ!オークを倒した勢いでこの依頼も達成するってみんなで意気込んだだろ!」


んん?……何か聞いたことのある声がするんだが。

いい思い出が無い奴らの事を思い出してしまうのだが。

いやでも、この声にオークの話題、奴らしか考えられないんだけど。

こっそり木の陰から声の正体を見ると……あぁやっぱりあいつ等だ。


「私も調子に乗ってたけど……あのオークも凄い強いメイドさんが倒したのに私達が倒したことにしちゃったし……」

「あの時の貴族の人は好きにしろって言ったんだから大丈夫だって!メイドさんのことだって僕たちが削り切ってあとちょっとのところでメイドさんが割って入って止めを刺したかもしれないじゃないか!」

「お前それは……」

「ドン引きです。」


あの剣士のクソ野郎本気で殴ってやろうか。

周りの仲間たちのクソ剣士を見る目が冷ややかなものになる。俺自身ドン引きしている。

それに引き換えまだクソ剣士の仲間たちはまともな思考を持っているようだ……ん?

いや、いくらラディさんが許可出したとはいえ、自分たちで倒したなんて嘘ついて依頼クリアした時点であまりいい思考をお持ちでないな。


さて、調子に乗った奴ら……特にクソ剣士にだな。

まずは声をちょっと弄るか。「はーい」だけとは言え声を聴かれたからな。

「あ、あーあーアー」

よし、こんな感じだな。

わざとらしく音を立ててっと……ガサガサッ!とな


「むっ!何者だ!」


えぇっ!?こんな森の中でそんなに大きな声出すの!?

……魔物が声に引き寄せられて現れるなんて考えもしないのか?

まっいっか!

俺は木の陰からひょっこりと顔を出し、奴らの注目を集める。

まずは掴みの一言!


「ヤぁこんにちハおニぃさん達。悪イけどこのモリから出テ行ってくレない?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ