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生まれ変わったら神樹だった  作者:


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冒険者の目的

いやぁ今日もいい天気だ。朝日が気持ちいいから張り切って光合成しちゃう。

この木の体も久しぶりだなぁ……でも少し大きくなっている気がするが気のせいだろうか?

まぁ枯れてないだけいいか。滅多なことじゃ枯れないと思うんだけど。


「ウルトル様ー!今日の水持ってきましたー!」


屋敷に戻って初の美味しい水のお時間だ!起きてから楽しみだったんだよなぁ……

水やりをしてくれるのはいつも通り、フィーレさんだ。昨日まで一緒に王都まで行ったとしても関係ないみたいだ。

俺が今回は別の人に頼もうかと提案したところ、断固拒否らしい。

理由を聞くと疲れているわけでも無いし、戦闘以外でまともに自信をもってできる仕事を他の人に譲りたくないとのこと。

色んな意味で泣けてくる。

早くスキルの見習い家事掃除の見習い文字が外れるといいね……いつになるんだろう。


にしても水が美味しいなぁ……こののど越し、やっぱりこの水じゃないと満足できない。

王都アラキファの水も不味くはなく、寧ろ美味しかったのだが、ここの水には遠く及ばないな。

神樹公認の美味しい水、前世ならペットボトルで発売されそうなネーミングだな。


「あ、そう言えばウルトル様。ラディ様が呼んでおられましたよ?」

「ん?父さんが?」

「えぇ、大事が話があるとか……」


ふむ、恐らく昨日の冒険者たちの事だろうな。

俺自身、あいつらの事は気になるし聞きに行くついでにラディさんの話も聞いておこうか。

あ、でもその前に


「フィーレさん、もうちょっと水飲ませて。本当に美味しいから。」

「はいはい!どんどん飲んじゃってください!」


あぁー美味い。目覚めの一本はやっぱりこれだね!



「で、父さん。大事な話とは一体。」

「その前にお前、妙に肌すべすべしていないか?」

「気のせいだよ。」


断固として気のせいである。だからレナさん、そんなキラキラした目で見ないでいただきたい。

あなたまだ十分に綺麗ですから。これ以上綺麗になったらダメですからね。

ってか大事な話を先に肌の話をしている場合か父さん。


「話って何?冒険者の事?」

「あ、あぁそうだったそうだった冒険者だ。お前は帰ってすぐ眠りについたから分からないと思うが、あの冒険者たちの目的が分かった。」


ふぅむ、冒険者の目的か。流石に侵略ってわけじゃないよな。……我ながら発想がおかしい。

だが言っちゃあなんだが、ここルーマル領には特別いいものは無いと思うんだが。強いて言うのであれば俺が飲んでいる水か?

そんなもの欲しがるのはよっぽどの水好きか、料理人あたりだろうな。

あ、でも冒険者が依頼で来たとして依頼したのがそう言った奴らというのも考えられるか。

で、目的とは?


「花畑だ。」

「は?」


我ながら素っ頓狂な声が出たもんだ。

しかし、花畑?俺が思いつく限りだと花畑なんて……


「あの森の花畑の事?」

「あぁそうだ、その花畑だ。」

「何でまた……」


花畑を探すなんて可笑しな依頼だな、意味が分からないんだが。


「ここら一帯の街の冒険者ギルドでルーマル領の近くの森から幻の花畑を探し出しその場所を教えろという依頼が出たらしい。依頼主はどこかの商人だとさ。」

「商人が?花畑を?」

「ウルトル、あの花畑、お前も見ただろう?どうだ、お前から見てもあの花畑の花は素晴らしいものだったのだろう?それに希少な花も……」

「あ。」


確かにラディさんの言ったように、あの花畑の花は皆、生き生きと育ちそれぞれが美しい花を咲かせている。管理者がキンセイカの精霊のキイなのだから当たり前だと言えばそうなのだが。

それに花も確かに図鑑では希少と呼ばれていた花も少なからずあったはず。

その花の育成が難しかろうとキイには関係のないことの様で、問題なく育てられるらしい。

……そういう事か。


「その商人は花畑の珍しい花を売りさばこうとしているという事?だから花畑から花を採取とかじゃなくて花畑の情報だけを求めていると。」

「だろうな……全く意地の汚いことだ。商人としては正しいのだろうが、美しい花畑を自分の私利私欲のために使おうなど許せん。」

「じゃあ行くなとか言えばいいんじゃない?一応領主なんだし。」

「……実はあそこ、ルーマル領外なんだよ。」


あらら、それじゃあ駄目だな。

政治的に止めるのが駄目というのであれば


「俺にどうにかしてほしいと?」

「すまない、恥ずかしい話だが、頼れそうなのがお前しかいないんだ。領主だからと依頼の撤去は出来そうにないからな……」

「メイドたちでは?」


彼女らが森で防衛すれば簡単に冒険者なんて追い返せるだろう。

何だったらフィーレさんとアイヴィーさんだけでも余裕じゃないのか?


「それも駄目だ。残念ながらうちのメイド隊は――」

「良くも悪くも有名なのよ。何 故 か ね?」


レナさん含みのある言い方怖いですよ。ほら、ラディさん目を逸らし始めた。

まぁあり得ない強さを持ったメイドなんて有名にならない訳ないか。それでメイドたちが闘ったらルーマル侯爵がやったと、足がついてしまう。

それならあまり知られていない、俺がやると……

考えるまでもないか。


「いいよ、やるよ。」


あの花畑、あれを荒らされるのは神樹として見過ごせないしね?

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