表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
生まれ変わったら神樹だった  作者:


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

58/89

炎神様の素晴らしい捜索術

「そう。呪いの連動、ね。」

「みたいだな……それにこの様子から見るに何人か指輪付けている人いそうだな。」


とは言ってみたものの未だ意識のある暴徒は多い。この中から指輪を持っている人だけ探し当てるのは少々困難だ。

神樹として何かわかるかと思って意識を集中させてみたのだが。

俺が作り上げた木ならまだしも自然に生えていた上に見知らぬ誰かが加工した小さな木の指輪は察知することが出来ないみたいだ。

少しでも俺が関われば分かると思うんだけどな。


「安心しなさい、私にいい方法があるわよ?」

「いい方法?」

「まぁ見てなさい。」


思わず聞き返してしまったがアラキファに名案がある模様。もしかして炎神特有の特殊な力で呪いを受けた人たちを一発で見つけ――ん?暴徒から抜け出せた騎士の1人の方に向かって?


「あの、よろしいでしょうか?」

「む、君は……いや、その服装。貴女は聖職者の方ですか。」


え、聖職者って何言ってんだ?神に仕えるもの以前に神様なんだがその人。

あぁなるほどな、あのアラキファの服、聖職者っぽい服じゃなくて本当に聖職者の服だったのか。

しかも騎士の口調が堅苦しいものに変わったな。聖職者って偉いのか?


「えぇ、私達はエルベルド王の命の下、この事件の調査をしておりました。」

「するとこの縛られている民衆らは貴女が?」

「いいえ、私ではありません。これをやったのはあっちの……」


アラキファの人差し指が俺の方へと向く。こら、人に指を向けるんじゃありません。

一瞬騎士が怪訝そうな顔をしたからルーマル家ウルトルかとばれたかと思ったが


「あ、あの子供が?失礼だがとてもそうには……」


あら、ばれなかったな。彼は謁見に行ったときにあの場にいなかった騎士なんだろうか。

今だとばれない方がいいだろうから都合が良かった。

しかしやっぱり子供だと誤解されるよなぁ。縛り上げたのは本当に俺なんだけどな。


「ふふっそう思われても仕方ありませんね。でも彼……私の弟なのですけれどそれはそれは優秀なんです。」

「ほう、弟君でいらっしゃいますか。」

「えぇそうなんですよ。可愛いでしょう?」


はぁ!?何勝手に弟にしてくれてんだアラキファ!俺にはすでにユッテっていうそれはもう可愛い姉がいるんだぞ!もう姉はいらないってば!

非難めいた視線を送ってもあらあらうふふと笑うだけ。

その方が子供を連れているという言い訳が立つかもしれないけどさぁ

まぁここでギャーギャー騒いでも子供だからとあしらわれるだろうから諦めて今だけ弟になるか。


「それで皆様にお願いしたいことがあるのですが……」

「え?はっハイ!自分たちでよければ!」


あっ堕ちたな。アラキファ、目を引くような美人だもんなぁ……いつの間にか彼女の周りに騎士が集まってるじゃん。

すっげぇ暑苦しいがその全員の顔がだらしなくなってんぞ。


「ウルトル。あの指輪作れるかしら?」


あの指輪とは女性が付けていた指輪の事だろう。お安い御用だ。あれぐらい作れるってのさ。

一瞬で指輪を作り上げるとアラキファにポイと投げ渡す。

取りこぼすかなーっと思ったが綺麗にキャッチしやがった。おう、ドヤ顔しなくていいから。


「私達はこの騒動を感染的な呪いと考えております。先ほどこれと同じような指輪をした女性が呪われておりまして。そこを弟が浄化したところ何人かの人々も女性同様に呪いが解呪されたようです。」

「なるほど、先ほどのあれはそういうことでありましたか。」

「えぇ、それですね。私どもだけではこの人数の中指輪……いえ、木のアクセサリーを付けている人を見つけるのは非常に困難と思いまして。是非騎士の皆様方にご協力をお願いできればと……」


軽く手を合わせて申し訳なさそうにウィンクとはこの炎神あざといぞ。

しかしまぁその効果はとてもてきめんなようで


「「「「「「「「「お任せを!!!!」」」」」」」」」


うわっだらしない顔から一変、真面目な顔になって一斉に敬礼したよ。ちょっと陸軍っぽい敬礼だな。

いつの時代も、いや、どんな異世界でも男は美人に弱いもんなんだな。そして騙されるのも定番だな。

今回は騙してないからノーカンノーカン。


蜘蛛の子散らすように捜索に走り出す騎士たち。悲しいことに彼らの脳内は今市民の安全第一よりアラキファに「わぁ凄いです!」とか喜んでもらう事だろう。

炎神様の魅了恐ろしい。


騎士たちが行ったのを見送った後アラキファが得意げな顔で戻ってくる。


「ふふっどうかしら?私の捜索術は。」

「人海戦術じゃん……」


期待した俺が馬鹿でした。

しかしあの騎士たち、見惚れた相手が神様なんてどんな反応するだろうなぁ。

……間違いなく信仰増しちゃうな。下手したら美の女神とかで崇め奉られそう。炎神なのに。


さて、ぼーっとアクセサリーを探す騎士たちを眺めて何分か過ぎ去った後……次第に騎士たちの中から


「あったぞー!指輪だ!」

「こっちはブレスレットだ!」

「おいおい、鼻輪を付けているやつもいるぞ……」


という声が出てき始めた。やっぱり人がいると見つける速度も違うな……

鼻輪にはツッコまんぞ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ