フィーレのステータス
そんな訳で俺とフィーレさんはラディさんからもらったお小遣いを手に、宿屋の外に出た。
「ウルトル様、どこに行きたいですか?」
ほう、それを聞きますかフィーレさん。
「本屋に道具屋に鍛冶屋に屋台に……」
まだまだあるぞ、この王都、結構広いみたいだからな。とにかく色んな店や観光地に行ってみたいんだよ。
「ウルトル様、質問かえますね!?どこから行きたいですか!?」
あ、流石に言いすぎたか。
うーむそうだなぁ、記念すべき王都の最初に行きたい場所は――
「じゃ道具屋で。」
うん、すっごい見てみたい。
「分かりました!それじゃ早速行きましょうか!」
おー!と片手を上げて元気に叫ぶフィーレさん。この姿見ているとあんな戦闘をした人とは到底思えない。もっというと子供みたいだ。
……
「あのーすいません、道具屋ってどこにありますかね?」
聞くのかよ!ここ来たことなかったのかよフィーレさん!
いや、仮に来たことがあったとしてもフィーレさんが覚えていない可能性だってあるな。フィーレさんだもの。
街の人の案内のおかげで道具屋に無事たどり着くことが出来た。
2,3人聞いたのは目を瞑っておこう。
店内には行ってみると
「おや、いらっしゃい。可愛いお客さんだねぇ。」
小太りしたおっさんが出迎えてくれた。
広くもなく狭くもないお店で前世でもこんな個人商店があった気がする。あれは雑貨店だったかな。
しかし本当に色んな道具が置かれている。
薬草に鍬にじょうろにポーション、種類だけでも100以上はありそうだ。ドン○ホーテが如くぎっしりしている。
「何買いに来たんだい?」
「えぇっと、面白いものが無いかなーって見に来たんですよー。」
店の主人への対応はフィーレさんに任せて俺は気ままに商品を物色させてもらう。フィーレさん美人だし主人もぐいぐい話してくるだろうな。
うーん、とは言ったもののそこまでって感じか?魔法的なもの以外はあっちの世界でも見たことのある物ばかりだ。
ん?何だこの紙……鑑定紙?
「おじさん、この鑑定紙って何?」
「おぉ坊や。それはな誰でも簡単に鑑定魔法を使えてしまうっていう代物だ。と言っても対象の額に紙を付けないと鑑定できないから実践には向いてないんだよ。」
ふむ、という事は普通の人にはこういう異世界お約束の鑑定魔法は使えないのか。やっぱり冒険者なら使えるのか?
……ん?俺使えないのか?
鑑定魔法の使い方が分からないから試しにフィーレさんを鑑定と頭に浮かべながら見つめてみよう。
鑑定鑑定鑑定鑑定鑑定鑑定鑑定鑑定鑑定鑑定鑑定鑑定鑑定鑑定鑑定鑑定鑑定鑑定鑑定鑑定鑑定鑑定鑑定鑑定鑑定鑑定鑑定鑑定鑑定鑑定鑑定鑑定鑑定鑑定鑑定鑑定鑑定鑑定鑑定鑑定鑑定鑑定鑑定鑑定鑑定鑑定鑑定鑑定鑑定鑑定鑑定鑑定鑑定鑑定
あっれ?何も見えない?
おかしいな、神の力なら鑑定くらいできるものかと思ったんだけど……グンダル様に聞けたら聞いてみるかな。
ただこの鑑定紙には興味はあるな。買ってみよう。
「おじさん、これ5枚頂戴。」
「おう、じゃあ金貰うな。」
鑑定紙は結構安かったのでお小遣いで買っても余裕はあった。
ちなみに5枚買ったのは今回来たメンバー全員に使ってみたいからだ。
早速使ってみたいのでまずはフィーレさんだ。
「じゃフィーレさんこっちゃこっちゃ。」
「はいはい。」
手招きしてフィーレさんを呼ぶ。フィーレさんも察してくれたようで屈んで前髪をかきあげ額を見せてくれた。あら、綺麗なおでこ。シミ一つないわ。
冗談は置いて、さっそく鑑定紙を当ててみる。するとどうだ、炙り出しの如く紙に字が浮かんでくるではないか。どれどれ……?
名前 :フィーレ・アンデンス
年齢 :21
性別 :女
種族 :人族
攻撃力:2000
防御力:1800
魔力 :50
俊敏 :1900
スキル:極武闘 刹那の見切り 見習い家事掃除 剛腕 マルチウェポン 神樹の加護 樹木操作
称号 :領主のメイド 戦闘狂 武闘を極めし者 神樹の加護を受けし者
……何これ。




