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忌み子  作者: 天宮 氷雨
6/6

戦闘

リハビリということで、えらく短いですw

「……さて、準備はいいかい?」

「どこからでも来なさい」

 槍を構えた女は余裕綽々と答える。

「どこからでも、か。じゃあその通りにさせてもらおうかな」

 瞬間、女の上、そらから右側に刃が飛んでくる。

「ち」

 女は槍を振り回し、刃を叩き落とす。

「ほぉー。反射神経はまずまずだね。っと」

 突き出された槍を、刃で受け流す。

「甘い甘い。そぉら」

 白夜の後ろから何本もの刃が飛んでくる。

「くっ! ……卑怯な奴め!」

「卑怯……? ははっ。そんなの、戦いにはつきものだよ。ねぇ良介君?」

「知るかよ。そんなことより早くしろよ」

「はいはい。……というわけで……済まないけど、消えてもらうよ」

 瞬間、女の周りに幾つもの刃が現れる。……どうやって飛ばしてんだよ。

「ほらほらほらぁ。避けないと当たっちゃうよぉ?」

 最早別人の白夜は容赦なく刃を飛ばし続ける。何本持ってんだあいつは。

 女は防戦で手一杯のようだ。

「……くっ。緋狐達もいればこんなやつ……」

 仲間の名前だろうか。女はそんなことを呟いた。

「へぇ……いいこと聞いちゃったなぁ。つまり……」

 白夜は歪んだ笑みを浮かべる。

「急襲を計算に入れる必要はないんだ?」

「ちっ!」

 女の槍をかわすと、白夜は大きく手を広げる。

「見せてあげるよ……『零式レイン』」

 言うと同時に上から刃が降ってくる。

「って俺もかよ!」

「ああ、君なら平気かなと思って計算に入れなかった」

 刃は俺にまで及んでいた。

「覚えとけよ。『天照』」

 降ってくる刃を一凪ぎで落とす。

「あれ、女は?」

「どうやら逃げたみたいだね。ところで」

「あ?」


「布、あるかい?」


「ったく……自分の刃にやられたってか?」

「僕はそんなミスしないよ。あの人がやったのさ」

「みす? なんだそりゃ」

「ああ、計算間違いって事。異国の、というか僕の故郷の言葉さ」


「そういやさっき『レイン』とかも言ってたな。なんだそれは」

「レインは雨。ほら、刃…まぁナイフが雨みたいに降ってくるからさ」

「なるほどな」


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