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負け組の視点  作者: 敬愛
18/24

第18部

 そんなトラブルがあってもぐっすり眠れた。バイトで疲れていたのだろう。

僕は朝7時ケータイで出会い系サイトの運営お問い合わせに「おいこら!クリスマスは休みか。ふざけてんじゃねぇぞ。ぶち殺されたいか!」と書いて送信した。R市の女性とは30日に会う予定になっていたが、連絡が途切れてしまったので来るか来ないか分からないがその日中にH出来ると思うのでその日を待った。


 30日待ち合わせの時間は昼11時。バイト先は9時半に空くのだが少し早めに行ってピザを2枚作ってもらった。案外時間がかかったのでちょっと遅れそうだったがかなり焦り高速でもないのに90キロくらいで飛ばして雪煙を巻き上げながらR市の駅に向かった。確か白いダウンのコートを来て待ってますと言っていた。


 駅の中を入念に探したが田舎なので人はいないし外にもいない。着いたのは11時から10分くらいしか遅れてないので帰ったとは考えづらいのだが……。小一時間待ったがそんな女性はいないので帰る事にした。


 ピザはまだ温かかったので車の中で食べてポチポチケータイをいじくっていると不正請求の運営から「あなたはブラック会員に登録されました。」とメールが来た。僕は大笑いでブラック会員って何やねん?この腐れヤクザがと思った。同時に真奈美への興味も無くなった。いい経験をしたなと思ったくらいだ。


 この世界は汚い。生まれて初めてそう思った。1月冬休みも終わりいよいよ卒業が近づいてきた。

そろそろ求人票の前にたむろする介護科の2年生が多くなってきていた。

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