≪EX:ガングの夜:特別編「14個のケーキ」≫
おやおや、久しぶりの開店ですが、今回の客人はご新規様のようですね。
ここは「ガング」
時にはダンディーなマスターが悩みを聞いてくれる居酒屋だったり、めでたいことがあったら大きな会場にもなる謎の場所です。
今回は大きな照明がついた、フォーマルなホールです。客人たちもスーツやドレスを着ています。
アリス「ハッ!ココハドコデスカ?」
ルーイン「なんかカタコトになってますよ?」
銀髪の少年「うわぁー!ひろーい!」
入ってすぐに3人は男の人に案内された。ここの支配人だろうか、身長185cmはある大柄な壮年男性である。
マスター「ようこそ、御三方。お待ちしておりました。本日
はわざわざ遠いところからお越しくださいまして
ありがとうございます。お祝いのケーキを用意し
ておりますので、どうぞごゆるりとお過ごしくだ
さい」
アリス「ねえねえ、ルーインくん。私たち何か祝われるよう
なことあったっけ?」
ルーイン「ほら!この前の事件、解決したじゃないです
か!そのことですよ!」
アリス「ああ!それか!どうも。じゃあ早速だけどケーキ頂
こうかしら」
マスター「あっ!いけない。言い忘れるところでした。今、
ここには14個のケーキがございますが、作者であ
る飯塚様のご配慮によってロシアンケーキになっ
ております。どれか4つだけが正解とのことです
ので、ぜひお楽しみくださいませ」
アリス「ご丁寧にどーも(イラッ)。ところで、ハズレの中身
はどのようなものなのでしょうか」
マスター「死んだ後、しばらくこの世を彷徨わなくてはいけ
なくなるという呪いです。味的には辛いと感じた
ケーキがハズレです。」
アリス(ビミョーに嫌なやつ!)
マスター「私は席を外しますので、ご自由にお使いくださ
い。では。」
オーナーはホームの裏方の方に消えていった。
ルーインと銀髪の少年は1個ずつ、特別功労者のアリスは2つ選ぶことにした。
ケーキは本当にバリエーションが多く、ケーキの前には名前の札があった。
中にはランジェリーケーキなる、下着の形をした煩悩の塊のような砂糖菓子が乗ったものも。
結局、3人が選んだケーキは…
銀髪の少年が選んだケーキはのんびりネイチャーという普通のブッシュドノエル。
ルーインが選んだのはデザートinディザートというベージュ色の粉がまぶされたスフレケーキ。
アリスが選んだのは金箔でギラッギラのゴールデンスペシャルと、パンチストリームという名を冠した、パチパチキャンディが入ったチョコミントのケーキだった。
まず、3人はそれぞれ自分が選んだケーキを口にする。
アリスはとりあえず、パンチストリームを食べた。
…どれもセーフだった。
最後にゴールデンスペシャルをみんなで分けて食す。
3人「いっせーのーで!あむっ!」
アリス「んん〜〜!ん?なに、これ……幸せええ!!」
結果は…セーフ!というか大当たり。
どれも美味しかったが、このゴールデンスペシャルは常軌を逸脱していた。
金という豪勢な見た目に劣らず、中はティラミス仕立てで、ウエハースのようなものに濃厚なクリームと蜂蜜が重なり合い、絶妙なハーモニーが演出されている。
アリス「こんな美味しいものが食べられるなんて、私頑張っ
てよかったー!」
ルーイン「ですね!」
銀髪の少年「ありがとう、そしてお疲れ様、お姉ちゃん!」
アリス「うん!でも、あの勝利があったのは貴方たちのおか
げよ。本当にありがとう!」
二人に向けた満面の笑みは、シャンデリアの輝きよりもずっと明るかった。
このノリ、久しぶりにやるよ。キチーぜAIBO!でもこれは読んでくれたみんなへの感謝の気持ちだぜ!もっと派手に千年アイテム巻くとかSA★
(特別誤訳:【教えて!飯塚てんてー!】
はいどうも、飯塚です。今回のお便りはこちら!
ペンネームMさんからのお便りです。
「こんにちは。遠い異国からお便りを出させていただきました。今回のガングで気になったことがあったのでお便りを出しました。単刀直入に言うと、
『残ったケーキ10個勿体なくねえですか?!』
です。もしよろしければ、お答えいただければ嬉しいです。」
ということで、お便りありがとうございます。お礼に残ったケーキ全部プレゼントしちゃいます!Mさん!え?どういうことだってばよって?いやいや、Mさん契約しましたよね?んで、自分に縛りを加えたじゃないですか。ということで、出血、いやE国脱出大サービス!ということでですね!はい、ケーキは郵送されますのでよろしく!ではではこのコーナーは終わりです。バイナリデーター)