どうやら怪物を倒してしまったようだ
「眩しい。」
隆二が目を覚ますとそこには緑に草原が広がっていた。
「おー!凄え!」
そういえば前やっていたゲームはステータスってのがあったな。確かステータスオープンってやるんだっけ?恥ずかしいけどちょっとやってみるか!
「ステータスオープン!」
神木隆二
HP 50000/50000
MP 60000/60000
スキル
剣技の舞
剣技MAX
剣技限界突破MAX
剣の使い手MAX
攻撃反射MAX
全異常耐性MAX
全魔法属性MAX
属性耐性MAX
身体強化MAX
防御力強化MAX
魔力強化MAX
魔力操作MAX
称号
転生者
剣技の超越者
剣聖をも軽く凌駕する者
剣神
「強そー。というかちょっとやってみるか。」
下に落ちていた木の棒を拾う。
「燕返し!!」
ふー。腕は鈍ってないみたいだ。せっかく異世界にきたんだし、我流作ろうかなあ?
武蔵風に二刀流やってみようか?二刀流燕返しとかカッコよそー!
おっ!あそこに人らしきものが!街とか行きたいし、行ってみよ!
「すみませーん!どこでもいいので同行させてもらってもいいですか?」
「貴様!誰だ!王女様には指一本触れさせないぞ!」
は?なにをいってるんだろう?王女様って?あんたら騎士15人しかいないじゃん。
近づいてみると馬車が3台あった。こん中に王女がいるのか。
「近づくなっ!もしこれ以上近づいたら殺すぞ!」
その言葉とともに、後ろから雄叫びのような声が聞こえた。振り返ってみると何やら緑色のでっかい怪物が出てきた。
「あ、あれは!キングオーク!?なんでこんなところに?!」
騎士の中の一人がそう呟いた。
「なんだそれ?強いのか?」
「お前、頭がおかしいのか!強いに決まってんだろ!騎士50人がかりで倒せるか分からねえんだぞ」
なるほど。この怪物は強いらしい。
「ちょっと剣くれ」
騎士から剣を一本盗む。
(くっ。面白え。異世界最初のバトル!)
「おい!おまえ、死ぬ気か!」
そんな言葉は無視する。とにかく怪物を倒すことしか考えていなかった。ひたすらに走る。
「は?速っ!」
誰かがそんなことを言っていた。そろそろだ!
「ふー。」
呼吸を整える。
「燕返し!」
これで怪物に2つ傷をつけた。なかなか深い。
しかし、その喜びも束の間、それからはただひたすらに相手の体に傷を切り刻むだけだった。
「あれ?なんだ。こいつもう終わりかよ。」
その怪物はもう死んでいた。動きも遅い。最弱じゃねえの?
「お前、つえーな!」
「これで王女様を守れる。ありがとう!」
など様々なことを言われた。馬車からいきなり誰かが倒れ込んできた。
「「王女様!!」」
なるほど、こいつが王女か……。体弱ってる。風邪か?
王女のおでこを触ってみた。
(あっち。こりゃ高熱だ。)
どうする?
「お前、ハイヒールは使えるか?」
「ハイヒール?使えるも何も、そんのもん知らねーよ。」
「くそっ。こん中には攻撃魔法を使える奴しかいねえ。どうすれば王女様を守れる?……」
騎士たちは切羽詰まっているようだ、
試しにやってみるか?俺、できるか?唱えるだけでいいんだよな?そうだよな?
「ハイヒール!」
すると、あたり一面、輝いた。なるほど。これが魔法か。
「お前、魔法使えるじゃねえかよ!」
「救世主だ。」
など。また褒められてしまった。
あれ?めまいがする?なんでだ?くっ、気持ち悪い。
二度目の昏睡に陥った………
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