幼稚園編Ⅰ~学の薄い園児生活~
投稿遅くなってすみません。
~約半年後~
「はぁぁぁぁぁ〜」
「どうしたの〜学くん。大きな溜め息ついて〜」
「ん? あっ、気にしないで〜あはははー」
苦笑いをしながら答えた。
はぁ、本当にどうしよう。そう、DEのランクがBランクになったのは、良い。そこまでは、良かった。ほんと良かったぁ〜。だがそこからが問題だった。
そうDEのことなどですっかり忘れていたが、あのおかしすぎる自己紹介だ。
DEの検査の翌日幼稚園に行くと、とてつもない奇異の目線をおくられた。ただでさえ目立つDE保持者だ。
極め付けにあの3歳児とわ似ても似つかぬ自己紹介だ、まぁ仕方ないわな。
「本当に大丈夫〜」
「いや、まぁ大丈夫だよ。些細な問題だよ」
「さささい? なにそれ? 学くんって大人みたいな喋り方だよね〜」
「そっ、そうかなー。まぁ大丈夫だよ」
「なら良かった〜! 困ったことがあったら言ってね〜」
「うん。ありがとぉ言葉ちゃん」
う〜んそういえば喋り方を変えてなかったな。まぁでもこの感じで半年以上通っているわけで今更変えてもおかしいか。もう時すでにお寿司。いや、遅しだな。はぁ盲点だった。
そんなことよりさっき行ったとうりな感じで当然のように友達なんて言葉ちゃんだけだ。
なんでこんなことになったのだろうか。僕は普通に園児生活をおくりたかっただけたのに。
はぁぁぁぁぁあ。
~幼稚園到着後~
「学くんおはよう〜」
「あ、おはようございます」
「お、おはようー」
ほら先生ともどことなく距離をかんじる。
たまには、僕の幼稚園生活について紹介しよう。
~午前8時~
さっきみたいに先生と挨拶し、教室に入る。
そして絵本を手に取り、読み始める。本来ならばDEに関しての本かラノベを読みたいのだが幼稚園でそうするわけにはいかず、なくなく絵本を読んでいる。
もうほとんどの絵本を読んでしまい、どうしようかと思っている。
自慢じゃないが記憶力だけは、人外並みに良いので1回読むと内容を覚えてしまう。
なぜか記憶力だけは、前世から変わらない。
~午後1時~
この時間は、僕にとって1番苦痛な時間だ。なぜならこの時間は、必ず園庭に出ないといけないからだ。
当然ボッチの僕には、遊ぶ相手などいない。強いて言うならたまに言葉ちゃんが
誘ってくれるくらいだ。ちなみに言葉ちゃんは、マドンナ的な存在で友達も多い。
なので僕は、考えてごとでもしてるか、たまにそっと人の目がない所に行きDEの扱いの練習をするくらいしかすることがない。
~午後3時~
昼とは、違いこの時間は、僕にとって1番幸せな時間だ。家に帰れるからだ。
親たちが教室の前に集まり、1人ずつ子供を引き取っていく。
「ねぇ学くん〜」
「ん? なに?」
「幼稚園楽しい〜?」
「た、楽しいよー」
「だって幼稚園にいる時の学くんご本読んでるかぼぉ〜としてるから」
うっ、て、天使やぁ〜。この子ほんと良い子。流石今の僕の唯一の友達だ。
まったく鼻がたかいよ僕は。 うっ、うぅぅぅう! 薄い、薄っぺらすぎるだろ僕の園児生活。
そっと心の中で悔し涙を流した。
~日曜日~
さぁ。今日は、DEの扱いの練習だ。最近日課になりつつある。
お陰で始めてDEを使ったときよりは、格段にレベルアップした。
出せる鎖の長さも10mだったのが50mほどになり、瞬間で出せる鎖も10m程度なり速度もそこそこ出る。
例えるならMAXで高速を走る乗用車くらいだ。
あと1番の変化が簡単な物なら鎖で作れるようになった。
例を挙げると自分の手と連動して動く鎖の手を作り出したり、単純に鎖を束ねて某東京で人をパクパクする
グー○のかぐ○ねみたいにしたりできるようになった。まぁ、まだしばら〈感染体〉と戦うことは、ないだろうが。
あと大きな発見があった。今までは、鎖は全て鉄製だと思っていたがそうではなかった。
実際は、自分の触れてる物、厳密には、自分の周り15、6cmくらいの物材質を任意でコピーして鎖を作りだす。と言うことがわかった。今までは、無意識に鉄を意識していたので鉄製になったらしい。
~翌週の金曜の午後~
明日は、7月2日僕の誕生日だ。両親に4歳になるので欲しいものがあれば、なんでも言ってと言われているので、現在リビングでなにをもらうか結構悩んでいる。
なんでも良いと言われているが当然無理な物もある。例えば土地とか友達とか。
そうゆうことを加味して考えた結果、少し高めな本、ゲーム、漫画あたりを考えたのだがゲームは、まだ買ってくれそうにない。
漫画にするかと最初は、思ったが今自分の欲しい漫画がTo LO○Eるなのだ。勿論、両親にこの漫画を欲しいとは、言えるはずもなく、今はどんな本にするか悩んでいる。
え? 違う漫画を買えば良いじゃないかって、だって前世で全巻持ってて僕が死んですぐに完結したんだよ
気になるじゃないか。欲しくなるじゃないか!
う〜む、やはりDE関係の本か。でも、ラノベも捨てがたい。
ん? あ! そういえばそうじゃないか。
急いで親のもとに向かう。
「母さん!」
「どうしたの学?」
「誕生日プレゼントは、本であったら2、3つ頼んでもいい?」
「あんまり高くなければいいわよ」
「母さんありがとう!!」
ふっ、そうだ最初から悩む必要は、なかったのだ。高価なものでなければいくつ貰っても良いのだ。
誰も一つだけとは、言っていない!
よし! DE関係の本は、父さんに選んでもらった方が良さそうだ。ラノベは、欲しい物を考えていこう。
~次の日~
今僕は、両親と家の近くの商店街の中の書店に来ている。
僕はすぐにラノベコーナーにむかった。
さぁ〜てなにを買ってもらうか。
前世で買い損ねたのは、ノ○ノラ、ダ○まち、こ○すばエトセトラエトセトラ……
よし!! これに決めた。僕はノ○ノラの1、2巻を手に取り両親のもとに行った。
2巻ずつ買うのが僕のちょっとしたこだわりだ。
「母さんこれ買って!」
「え? これで本当にいいの?」
「だ、ダメ?」
「別にいいけど、学は、難しい本が好きなのね」
そこにちょうど父さんがいくつ本を持ってきた。
「ほぉら学。これでいいかぁ。父さんが真剣に選んだ3冊だ」
「ほわぁ、ありがとぉ!」
おぉこれはマジで嬉しい。まだまだDEについては、前世の知識は、あんまり役に立たないのでこういう
知識が得られるものは、すごく嬉しい。そういえばまだ父さんの職業知らないな。
「学、いくぞぉ」
「あ、は〜い」
本を買い終えた父さんに呼ばれ書店を後にした。
う〜ん今日は、実にいい買い物まぁプレゼントだができた。いやぁ早く帰って本を読みたい。
「ん?」
ま、まずい。は、はぐれたぁぁあぁぁあ〜〜!!!
やめて! 両親の愛で、迷子放送をされたら、心の中は18歳の学の精神まで羞恥心で燃え尽きちゃう!
お願い、死なないで学!あんたが今ここで倒れたら、せっかく買った本は、どうなっちゃうの?
手段は、まだ残ってる。ここを打開すれば、両親に放送されないんだから!
次回、「学死す」 デュエルスタンバイ!
ふざけてすいません。