パクリ!ごっくん
「え?え〜と?どゆこと?」
何言ってんだこの狐っ娘は?
「ん?だから、今から滅ぼす」
「し、しかし……もう少し準備してからの方が……」
先制攻撃の何が悪い?それに……
「それ以前に俺が準備する必要あるか?」
「そりゃ液体だからあるわけなかろう」
ほう、脳筋にしては珍しいな
「そうだ、アイツラのもっと慌てふためく姿、見たくないか?レオナ?」
「え?」
俺は取りあえず首都から出て水を全開放して龍の姿になった
体の大部分が超高圧縮した氷で出来ており、関節だけが水、更に氷の中には空気を全く含ませなかった為に透明だ。そしてその姿は西洋に伝わる龍というよりも中国に伝わる神獣に近い、そして氷の頭の中にはレオナ達を突っ込んでいる
「龍!?」
「ワイバーンやドレイクとも違う……オリジナルの龍?」
う〜むやはりポワレは賢い
そして………
「モ……モンスターだぁぁぁあ!!!!」
「衛兵ー!!衛兵ー!!」
「地面から出てるのに移動している!?地面には穴は無いのに!?」
「絶対に王都には通すなー!!!」
「街にいる冒険者をありったけかき集めろ!」
「城に連絡しろー!軍に支援を要請してこい!」
慌ててる慌ててる
さ〜て、取りあえず牽制するか
俺は口を開けて氷の球体を生み出し、その中に太陽光を反射させて中に閉じ込めた、そして熱エネルギーが溜まったら球体に穴を開け城の天辺に風穴が開く用に光を開放した
音はしなかった……いや、ジュッ!っと何かが焼けるような音がしただけだ、しかし見てみれば龍は口を開けたようにしか見えない、異変に気付いたのは城に伝令を送ろうとしていた兵士だった…
「城が……溶けている!?」
そう、そこには王がいたはずの天守閣が無くなってる城があったのだ……
「………城が………王が………軍部が…………」
「もうお終いだ………あんな……魔力耐性を全力でかけた城をいとも容易く貫通する見えないブレスを吐く龍なんて……」
あり?思ったより混乱してない?むしろ絶望してる?
「龍よ!鎮まり下さい!なぜ我らにこのような仕打ちをするのです!」
およ?一人だけまだ元気あるな?
「あれはあの国の王女よ……」
へぇ、あいつが………食べちゃおう
パクリ
「へ?」
「え?」
取りあえず中で溺れさせて気絶させた所を氷で閉じ込めた
よし、帰るか
「「!?」」
「?」




