プロローグ
修正プロローグです、今後はこんな感じで書いていきますが感想等あればお願いします
・・・思えば俺が個体でも気体でもなく液体というものの性質について興味を持ち始めたのはいつ頃だっただろうか・・・
俺は前からなぜか水の持つ性質について興味を持つことが多かった・・・いや、今もそうなのかも知れない
なぜあそこまで形状が変化しやすいのに雨や洪水、津波などによってあんなにも大きな被害が出せるのだろうか?
答えは簡単だ、その質量だ。
もちろんそれだけではない、その物質そのものの移動速度、物を溶かす事のできる性質、まだまだ他にもあることだろう。
だが、そんな簡単な事に俺は目をつけていた。
質量がそれなりにあり、流動性があそこまで高いなら今この世界にある道具よりももっと使えるものも出来なくはないのでは?
そう思い始めるようになっていた。
もちろん俺のこの思想を夢物語だという奴らも多くいた。
とても幼稚な考えだと馬鹿にする者もいた。
だが、夢物語だからなんだ?幼稚だからなんだ?まだデータも取れてないことに対して意味がないと果たして言えるのか?
そして俺は研究を始めた。
もちろん俺には助手なんてのは一切居なかったから一人で実証し続けた。
水でダイヤモンドを切断するという事例を聞いたことは無いだろうか?
あれは正確には水だけではない、中に小石などの小さな物を水を利用して高圧で出すことによって中で砕けた小さな粒子が削って最終的に切断するのだ。
ならばこれをさらに利用出来ないか?
俺はそう思わずにはいられなかった。
結果から言うと成功とは言い難い。
なぜなら、その破壊性は既に実証されているからである
だが、一度失敗したからこそ俺は余計に調べ尽くしたくなった
これが始まりだったか?
今では有用な道具もそれなりに作る事が出来た為世間には一応は認められたのだろう、だが世間で認められるのと個人的に認められるのは違う。
俺はそれを身を持って思い知る事となった。
俺はある日いつものように実験を繰り返していた。しかし、この日はいつもとは違い、静かだった、いや、静か過ぎたのだ。
そして気付いた頃には俺はナイフで首を切断されていた。
おそらく俺が臨時で雇った助手がやったものだろう。
まぁ、一部からは楽な真似して金をあら稼ぎする小悪党というようなイメージを持たれていたというのは聞いたことがあった。
まぁ、人の考えなんて人それぞれだし俺はそれを否定することは出来ない。
だからこそ俺はこの死を甘んじて受け入れよう、だが・・・
せめてあの娘が・・・ちゃんと生きていってくれれば・・・
そして願わくば、来世というものがもしもあるのならば・・・
『人ではないなにか』に一度でいいからなってみたいものだな
その時機械質な声が聞こえた気がした
《『願い』の存在を確認。『人ではないなにか』という要望に答え、転生システムを起動します。なお、『願い』が曖昧な為転生時の種族等はランダムになります。そしてこのシステムは起動後、停止は不可能です》
・・・・今なんて言った?




