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トリスの日記帳。  作者: 春生まれの秋。
試練
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6、試練~彼の場合 5~

六話目です。


6、試練〜彼の場合 5〜





 トリスさんが来てから、半月後。


 外視鏡の様子。


※※※※※※※※※※※


「どう考えても、トリスが居ないのはおかしい。お前達!何かトリスから相談とか受けていないか?」



 遂に、痺れを切らせてアリさんは、トリスさんの『行き先』よりも『目的』を重点を置いて、調査を開始し出した。



「自分、相談を受けたッスよ。」



 熊の着ぐるみに身を包んだ、エステルさんが、あっさりと答える。



「何故直ぐに言わんのだ!」



 熊の着ぐるみの胸ぐらを掴んで、アリさんはエステルさんに詰問する。



「教会の懺悔室内の話ッスからね。職務的に、守秘義務があるッスからね。」



 小首を傾げながら答えるエステルさん。



「どんな話をしたんだっ!話せる部分だけでいいから教えろ!いや、教えてくれ!」



 アリさんの熱意におされて、エステルさんが情報を教えた。



「休眠するから、寝場所を探してるって言ってたッスよ。自分たちとしては、教会を選んで欲しかったンスけど、生憎断られてしまったンスよ。」



 やれやれ、という様に、首を振りながら、彼女は言った。



「なっ…!?そんな重要情報、何故話さんのだ!」



「だって聞かれなかったッスからね。」



 飄々と、エステルさんが答えた。



「エステル貴様っ!…まぁいい。今はトリスの事が先だっ!」



「そういえば、[自分の道を見つけた]と報告に来たな。」



 グリーンヒル先生が手を挙げる。



「自分の道を見つけた?トリスが、か?」



「応。良い決意だったぞ?一人旅をするんだと。」



「わかった。情報提供に感謝する。」




バタン。



と勢い良くアリさんは研究室を出て行った。



※※※※※※※※※※※





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