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トリスの日記帳。  作者: 春生まれの秋。
試練
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3、試練~彼と彼女の場合 2~

三話目です。


3、試練〜彼と彼女の場合 2〜





 それから、度々僕は、外視鏡を覗いてみた。



※※※※※※※※※※※

 アリさんは、惨敗続きだった。


 その間にも、クレアさんや、トリスさんの義弟のギルデンスさんが、何かにつけて、アリさんに自分の想いを自覚させようと躍起になっていた。


 だが、アリさんは、応じようとしなかった。



 独りになったアリさんは、悩みを口に出していた。



「…私がトリスを好きだったとして、散々アイツに『妹』だと告げ続けて来たんだぞ?今さらどの面下げて好きだと告げるって言うんだ。アイツが受け入れるわけ無いじゃないか。」





※※※※※※※※※※※

 余りの頑なさに、僕は頭痛を覚えた。



 トリスさんの技能習得を指導しながら、僕は憐れみの情を禁じ得なかった。



 でも、そんな事態を知らないトリスさんは。


 健気に、直向きに、未来を見据えて、頑張っていた。


 そんな彼女に、彼の現状を伝えるのは、あまりにも残酷な気がした。






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