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トリスの日記帳。  作者: 春生まれの秋。
試練
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1、試練~彼の場合 1~

演出上、本日は連続して投稿致します。

よろしくお願いします。

[第八章:試練]




1、試練〜彼の場合 1〜






 トリスさんが、再び耶都を目指している。

 その気配を感じて、僕スサノオは、外視鏡※下界を覗く為の宝鏡。神様の宝具※を覗いてみた。


 彼女は珍しく、一人旅だった。

 いつも傍らに居る誰かしらの姿が無い。

 不思議に思い、時を遡り、学園時代の、彼女の友人達の様子を覗く。



※※※※※※※※※※※

 クレアさんが、アリさんに何か言っている。



「…うじうじとはっきりしないわねぇ。アリ君、君ねぇ、トリスちゃんの事、どう思ってるのよ?妹だなんだといってるけど、そんな事言っている場合?捕まえておかなくていいの?好きなんじゃ無いの?はっきりしなさいよ!」



「いやいや、アイツは大事な妹だ!」



「そんな事言っていると、彼女、遠くに行っちゃうかも知れないわよ?」



「何処に行こうと、トリスの自由だろう。」



「そう言う事を言っているんじゃないのよ!この唐変木の朴念仁!」



 言うだけ言うと、荒々しく研究室を出ていくクレアさん。



 取り残されたアリさんは。



「私は、トリスが好き、なのか…?」



 と、頭を悩ませていた。



※※※※※※※※※※※


 戦闘が起きていた。指揮はアリさんの様だが…。



(おかしいですねぇ。僕と共に戦ってくれた時の様な切れがありません。…。心の声を拾ってみますか。)



『アイツが好き?私が?好感はあるが、妹として、だろう?違うのか?分からない。』



 気が、乱れている。




「全員で突撃、でいいんじゃないか?」



 結果。



「くそ!あんたのせいで惨敗だ!どうしてくれるんだよ!」



 どうやら、アリさんの指揮で敗北したらしい。


※※※※※※※※※※※

 ふっ。

 と、鏡から映像を消す。



(もしかして、トリスさんが来るの、コレが原因ですかねぇ?)




 僕は、彼の監視と、彼女の保護を決めた。




 たまには、友人の為に縁結びの神様の真似事でもしてみますか。






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