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カイロときみとぼくと。

作者: みやおたんぼ

君はカイロだ。僕の側にぴたりとくっついていて、じわりじわりといつも暖めてくれる。でもだんだんと暑くなってくると、とても鬱陶しくなる。そんな君は、カイロだ。

君が居ないと、困難に出会った時に僕は心が折れそうになる。君が冷たいと、僕は心まで冷たくなるような孤独の中でただひとり、という寒さに耐えなければならない。

君が暖かいと僕は嬉しい。1人じゃないのだと嚙み締めることが出来る。僕も支えられてるのだと実感できる。少しでも君の日々に色を付ける役目を果たせているのだと、鼓動が高鳴る。

けれど、ずっと一緒に居ると離れたくなる。1人にしてくれ、干渉しないでくれ。黒にも似た深い紫色の感情が僕の中をぐるぐるぐるぐる、いつまでたっても駆け巡るのである。


どうしてだろう、いつもこうだ。どんなに心を開いても、どんなに"好き"という感情が大きくても、僕は友だちという存在が苦手である。いや、苦手というよりは違いがあり過ぎて受け入れきれないのかもしれない。その違いを目の当たりにして、普通だとか常識だとか、そんな意味をぼうっと考えてしまうのである。

けれども、温もりを欲しがるのだから不思議だ。僕は僕という存在が、未だに掴めない。


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