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黒の暗殺者  作者: 平平平平
第一章 生ヲ穿ツ者
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第4話 『アバター作製チュートリアル①』


《お待たせしました。本作品をプレイする為のアバターを制作してください。》


name(アバター名) : ( ― )

race(種族) : ( ― )

job(職業) : main( ― ) sub( ー )

・|Passive Ski(常時発動型能力)ll : ( ― )

・Active Skil(選択時発動型能力)l : ( ― )



 ホロウィンドウがまたもや表れる。

 どうやら( ー )の部分をタップし、文字を記入したり、好きな種族や職業を選択していくことで、自分の好みのアバターを作っていくようだ。


「ふむ……」


 さて、どんなアバターを作っていこうか。そう思考をめぐらせていると、


《それでは、アバター制作の説明を始めます。》


 そんなインフォメーションが入ってくる。


 チュートリアルまだあんのかよ……。と辟易したものの、先程インフォメーションをonにすると選択したのは自分自身であり、自業自得でもあるので仕方がないと諦める。


《アバター制作チュートリアル、その一 [name]。これはプレイヤーとして遊ぶために絶対不可欠なものです。設定しないとゲームを始められません。


【*注意! 他のプレイヤーを不快にさせる文言や、公序良俗に反する内容の記入はお止め下さい。もし複数の他プレイヤーから変更要請が遭った場合、強制的に改名させていただきます。】 》



 名前ねぇ……。

 俺は( ー )をタップした後に、早速ホログラムのキーボードを操作して名前を入力していく。


name(アバター名) : ( クロ )


 猫かよ。そうツッコミが入るかもしれないが、由来はずばり昔家で飼っていた、三毛猫のクロである。


 名前がちゃんと記入されたのを確認したのか、インフォメーションによる説明その2が流れ出す。



《アバター制作チュートリアル、その二 [race]。このreal worldに生息する様々な種族になることが出来ます。具体的な種族は以下の通りです。


 ー基本種族ー


 好きに選べる基本的な種族。


ーーーーーーーーーーー


 ○平均的な種族値を持つ【人類種(ヒューマン)】。


 ○体力と防御力がやや高く耐久力に優れた【半・鉱夫族(ハーフドワーフ)】。


 ○魔力と魔法力がやや高く特殊な種族魔法を習得可能な【半・耳長族(ハーフエルフ)】。


 ○攻撃力と防御力がやや高く火の加護を得ている【半・炎蜥族(ハーフサラマンダー)】。


 ○器用値と素早さがやや高く生産(軽)の適性がある【半・短身族(ハーフノーム)】。


ーーーーーーーーーーー




 ー特殊種族ー


 選択肢〔アンノーン〕を選んだ時のみ遊べる種族です。

 なお、選出は基本種族と特殊種族の両方の十種族から何れか一つがランダムで選ばれます。

 選択すれば必ず望んだ種族になれる訳ではありませんので、選択時には注意してください。


ーーーーーーーーーーー


 ☆体力以外はヒューマンにも劣る反面、体力はどの種族よりも高い【屍屍族(ゾンビ)】。


 ☆全ステータスがヒューマンにも劣る反面、食品アイテムを喰らう事で一時的にステータスを強化出来る【屍食族(グール)】。


 ☆あらゆるステータスの総合値が全種族中二番目に最低だが、一度だけ復活できる【骸骨族(スケルトン)】。


 ☆犬、猫、狐、熊、狼、虎など多種多様な種類があり、各種獣特有の能力を所有している【獣人族(セリアンスロピィ)】。


 ☆攻撃力と素早さは全種族中最高である反面、それ以外のステータスはヒューマンの半分以下であり全種族中最低である【亜人族(デミヒューマン)】。


ーーーーーーーーーーー


 以上です。》



 ……成る程。

 それほど突出しておらず、平均的なステータスが売りなのが基本種族。

 突出したステータスが多く、基本種族と比べたらピーキーなスキルやステータスが特徴なのが特殊種族という訳か。


 多分だけど特殊種族は製品版になると、運営が○○でプレイ出来るチケットとか名前をつけて売るんだろうなぁコレ……。そんな大人の事情を感じながら、どの種族にするか考える。


 やがて暫くの間熟考した後に、俺は( アンノーン )を選択する。


race(種族) : ( アンノーン )


 理由は特殊種族の骸骨族(スケルトン)が気になったからだ。


 いや、なんとうか。不死身じゃ無いとしても、一回だけ生き返れるって憧れね?




 骸骨族(スケルトン)を狙う為にアンノーンを選んだことで、またインフォメーションが始まった。

 もしかしたら運悪く別の種族になってしまう可能性もあったが、その時はその時だ。別に悔やむほどのことでもないだろう。

 どんな種族や職業を選んだとしても最終的には皆同等のポテンシャルを持つことになる、とゲーム紹介雑誌の記事に載ってたんだから。


 

《アバター制作チュートリアル、その三 [job]。このreal worldに存在する様々な職業になることができます。


 各職業にはそれぞれ専用のスキルと、特徴的なステータス補正があります。


 例えれば職業<剣士>の場合は、【長剣の心得.Lv1】(〔武器種:長剣〕を所持していると 攻撃力(STR)+2 と 器用値(DEX)+1の効果が発動する)というスキル等があります。


 また、職業には主職業と副職業の2つがあり、主職業はスキル、ステータス補整が100%反映され、副職業はステータスの補正が30%、スキルは任意のモノを最大一つまで選べるようになっております。


 職業にはレベルがあります。各職業に適した行動をとるとレベルが上がります。また、レベルが上限に達しLvMaxとなればクラスアップとなります。クラスアップには以下の恩恵があります。


 ①更に上位の職業になれる。

 ②新たなスキルや、所持スキルの上位互換が取得できるようになる。

 ③各クラス専用のステータス補正を得れる。》



 な、長ぇ……。

 さっきも言ったけどこういう説明はリストにしてプレイ中に見ることが出来るようにしてくれないものか……。まあ、こうしたものも含めてテストプレイなのかもしれないが。




職業(job) : main(短剣使い(グラディエーター)) sub(盗賊(シーフ))




 俺は攻撃力(STR)素早さ(SPD)を強化する<短剣使い>(グラディエーター)と、素早さ(SPD)を強化し、ダンジョン等で罠解除として役立つ<盗賊>(シーフ)を選択する。


 選んだ理由は特にない。

 別にスピードファイターが好きという訳でもないのだが、猛スピードで相手を翻弄し、一撃で仕留める。

 考えてみたらとてもカッコいいじゃないか。



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