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第?話『夢か現か はたまた未来か』
尺や物語構成の都合により、とても少ない文字数の話となっていますが、ご了承下さい。
一閃。
空気を切り裂く音と共に、視界が、世界が、変わっていく。
紅く、赤黒い液体が、部屋の光をギラギラと反射しながら、天井に達し、壁に飛び散り、床を滴らせる。
あるべきものが無くなったそれは、断面から大量の暖かいドロッとした液体を迸らせた。
「はあっ………はあっ……あっ………はあっ………はあっ……!」
心臓が早鐘を打ち、呼吸が儘ならない。
頭がひび割れるかと錯覚する程にガンガンと痛み、手にしてした赤い液体が液体が付着した短刀を落とす。と、
ゴトン。
何か重いものが床に落下し転がる音が鼓膜を震わせる。
音に釣られ、視線を下に向けた。
そして、どす黒く染まった絨毯に無造作に転がっているものを、視界に捉える。
激しい驚愕と恐怖が張り付いたそれは、断面から赤い液体を溢していた。
それは……。
それは人間の頭だった。
「う……、う゛ あ゛あ゛あああああああああああ!!!!」
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