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#07 終わりへの序章
ある意味ここから物語スタートです!
一人の選手の終わりへ向けて……
ではプレイボール!!
2月19日
病室にて
文京ジャイアント所属の主力野手である友澤真は顔面蒼白だった。それもそのはず、彼は医師から引退勧告を受けたのだから。
「……引退…」
「今辞めないと取り返しのつかない事になる」
「いや、しかし!」
「普通の生活も出来なくなる!」
「…………」
どうしようもない程の絶望感が友澤を貫いた。
いち野球選手としての終わり。
28という若さで幕を下ろさなければならない。
医師は痛み止を出しておくから、余り無理はしないようにと友澤に釘を指しておく。しかし、その警告は悲しくも友澤の耳に残る事はなく、友澤はまるで魂が抜けた抜け殻状態のまま、キャンプ場へ帰って行った。
また次回までゲームセット!!