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それでもお前ら神父とシスターか!

登場人物

勇者:魔王を倒すために人を集めて今日も修行。本当は酒好きだが必死に押し堪えてる。

ナイト:屈強な戦士。仲間を守護する。非常に高い防御力と体力を持っている。

マジシャン:魔法使いとして街でも有名なマジシャン。

神父:神にその身を捧げた敬虔なる信徒。各所の協会に1人いる司祭の1人。

シスター:修道誓願を立てて実行する敬虔なる信徒。


『勇者は毒に犯された!!』


勇「うぇ・・・気持ち悪い・・・頭痛い・・・」

ナ「モンスターにやられたのか!?うらやましい!!!」

勇「ちょ・・・静かにしてくれ。頭に響く・・・」

マ「これは・・・」

ナ「もしかして重い病気か?」

マ「飲み過ぎですね」

ナ「禁酒は!?!?」

勇「してるしてる。飲む量減らしたから」

マ・ナ(これが勇者で本当に魔王が倒せるんだろうか・・・)

マ「なんにせよ、ステータス上は毒ですし、教会に行って治して貰いましょう」


 

教会

この世界で多くの人が信仰している宗教の教会。世界の各所にあり、モンスターからの避難所になっている。また毒、麻痺、石化等のバッドステータスの治療。またモンスターや魔王に操られた人間に殺された者の蘇生をしている。自然死や人間との殺し合いは含まれない。

 

 『勇者一行は協会に来た』

 神父「へいらっしゃい!」

 シス「いらっしゃいませ。何名様ですか?」

 勇「えっと3人です」

 シス「はいではこちらへどうぞ」

 勇「え、間違えた?」

 マ「いや確かに教会入った筈ですが」

 シス「こちらメニューになります。お決まりになりましたらそちらの呼び鈴をならしてください。ではごゆっくりどうぞ」

 勇「えこれ完全に居酒屋だよね」

 マ「いいえ教会ですよ。ほらメニューです」

 『毒

 麻痺

 石化

 火傷

 呪い

 復活

 スマイル』

 

勇「えぇ・・・」

ナ「とりあえず呼び鈴ならすか」

 ナイトが鈴を振るとピンポーンと言う音が鳴り壁に掛かっていた板に番号が点灯する。

シス「はい!お伺いします!」

勇「解毒をお願いします」

シス「はい。解毒お一つですね。他の方は如何なさいますか?」

ナ「スマイルを一つ」

シス「はい!」

『シスターはニコッと作り笑いを浮かべた。ナイトのMPが1回復した』

勇「お、可愛い。今度一緒にお茶でも・・・いだだだだ!」

『ナイトのつねる攻撃!』

『勇者は1のダメージを受けた!』

シス「お客様、大変申し訳ございません。この身は神に捧げておりますので当店ではそのようなご対応は致しかねます」

勇「当店・・・」

シス「以上で宜しかったでしょうか?」

マ「あ、はい」

シス「神父様、オーダー入ります!解毒ワン、スマイルワン頂きました!」

神父「あいよ!!!!解毒ワン!スマイルワン!あ!天にまします、あ、我らが神よぉ!御客様の毒を!浄化したまえ!」

 『勇者の毒が治った!』

勇「おお、二日酔いがサッパリした!」

神父「お代は910Gだよ!」

勇「高い!!」

シス「スマイル代が時価900Gですので」

勇「スマイルの時価ってなんだよ!」

シス「私の不快指数で決まってます」

勇「ごめんなさい」

 『勇者は910G支払った』

勇「あ、領収証を下さい。宛名は王様で」

シス「はい。畏まりました」

『勇者は領収証(910G)を手に入れた』

ナ「なんでこの協会はこんな感じなんだ?」

シス「ここが元居酒屋で神父様が元居酒屋の店主だからです。因みに私も元店員です」

勇「いや面影残りすぎだろ」

シス「御客様に快適な時間を過ごして貰おうとした結果です。出来れば自然な流れで居酒屋に戻そうとか企んでいる訳ではありません」

マ「いやそれが本音ですよね?」

『神父達は顔を背けた』

シス「御客様お帰りでーす!!!」

神父「ありしたー!またのご来店の待ち取りまーす!」

シス「教会全店で使えるスタンプカードです。またのご来店お待ちしております」

 『勇者一行は教会を追い出された』

勇「まって、他の教会もこんな感じなの!?酒飲みたくなるだけだろ!くそ!やってられるか!」

 

『勇者は居酒屋に向かった。しかし、ナイトとマジシャンに回り込まれた』

ナ「ダメに決まってるだろ」

マ「昼前にはこの村を出ますよ」


 『勇者は村を出た』

神父:元居酒屋の店主。魔王の登場により王様の命令で店を教会に改築、自身も神父になった。得意な料理は焼き鳥と蛸わさ。


シスター:美人の元看板娘。スマイルの値段は彼女が決めている。セクハラNGだが店長にならされてもいいかもと思っている。

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