それでもお前らナイトとマジシャンか!
登場人物
勇者:魔王を倒すために人を集めて今日も修行。本当は酒好きだが必死に押し堪えてる。
ナイト:屈強な戦士。仲間を守護する。非常に高い防御力と体力を持っている。
マジシャン:魔法使いとして街でも有名なマジシャン。
店長:酒場のマスター。元冒険者。冒険者同士の仲介役。
勇者は仲間を探すため、街の酒場に来ていた。
普段から酒場には冒険者や傭兵が食事や酒を楽しんでいる。
勇者が酒場に入ると数名の人間が食事する手を止める。
どれも腕に覚えがある者たちだろう。
店「いらっしゃい」
勇「食事と何名か戦える人間の仲介を頼みたい」
店「目的は?」
目的や仕事内容によって紹介する人物を変えるのだ。
勇「魔王を倒す事」
その言葉に店がざわつく。
店「!……一人心当たりがある」
しばらくして、食事と一人の女の騎士がやってくる。
店「じゃあ、後は話し合ってくれ」
勇「俺は勇者。魔王を倒すために仲間を探している。」
ナ「ふむ。私も魔王軍と戦うのに興味が有る。不惜身命、粉骨砕身。全力で挑ませてもらう」
ナイトはフルプレートで優秀な騎士だそうだ。
マ「あの、私も一緒に連れて行ってもらえないでしょうか」
声をかけて来たの如何にもな男の魔法使いであった。
マ「私は、マジシャンです。きっとお役に立てます」
勇「ほう。ぜひ戦闘で二人の力を確かめたい」
3人で食事をとった。
よく朝、街の外でゴブリンと戦闘。
勇「あれ?このゴブリン」
ゴ「あ、やべ」
以前倒したゴブリン一家で有った。
勇「貴様らああああ!!ぶっころす!」
ゴ「やべえ!なんでもいいから投げて近づけるな!弓も使え!」
今回は弓も持っていた。うかうか近づけない。
ナイトは弓を受けるもその固い防御力で一切のダメージを受けていない。
ナ「足りない……」
勇「え?」
ナ「こんな攻撃では物足りない!もっと!もっと強い攻撃を!私に痛みを与えてくれぇ!」
ナイトは身悶えさせながら叫ぶのだ。
勇者はドン引きである。
勇「っと、マジシャン!このままだと危険だ!攻撃魔法を!」
マ「はい!ここに一枚のコインがあります。よく見てくださいねー」
思わず、勇者一行とゴブリンが注目する。
マ「このコインが、はい!この通り!大きくなりました!」
全員「おおー」
勇「ってそうっちのマジシャンかよ!攻撃しろよ!」
マ「このコインに仕掛けが無いか確かめてください」
とゴブリンに渡す。
ゴ「普通のコインだ」
次の瞬間コインから炎の魔法が飛び出す。
ゴ「ぎゃあああああああああ!」
マ「なんとゴブリンが消し炭になりました」
勇「今だ!」
残りのゴブリンも掃討されていく。
戦闘終了後
勇「普通に魔法使わないの?」
マ「あれはあくまで敵の気を逸らすための行動です」
ナ「でもあんなの馬鹿にしか効かないだろ」
マ「でも二人とも引っかかったでしょう?」
勇&ナ「・・・・・・」
マ「知性が無い相手でも大きな音や光で一瞬怯むんでちゃんと戦えますよ」
勇「まぁ。弱い訳じゃないし。それより、ナイト、あんたあれどいう事?」
ナ「私は痛いのが好きなんです。気持ちいいんです」
勇「文字通り粉骨砕身するつもりなの!?」
ナ「それも悪くない」
勇「変なのばっかり」
ナ&マ「割れた酒瓶が武器の勇者が言うな!」
経験値20と20ゴールド手に入れた。
ナイトとマジシャンが仲間になった!
今回の登場人物?の設定。
ナイト:ドM。女。モンスターと戦う理由は死ぬほどの苦痛。強いのは強い。自分をいじめるのが行きすぎて屈強になってしまった。
マジシャン:手品師で魔法使い。元々、手品師だったが、魔法が使えることを知って二つを組み合わせてみた結果、色々注目を集めるマジシャンになった。
店長:変な冒険者しかいなくて胃に穴が開きそう。でも店は勇者が来た酒場として有名になった。