第十八話~お姫様は以外と普通~
お姫様とにこやかに食卓を囲む。
勿論全て俺お手製の柳食です。
どんな無茶したのか色んな食材を手に入れたので、筍の炊き込みご飯、豆腐の味噌汁にジャガイモとニンジン、白滝の煮物(分り易く言うと肉じゃがの肉抜き)という素敵シンプルな日本食を作りました。
ちなみにこのメニュー、柳食にはないそうです。つまりは俺のオリジナルメニュー?
レシピを食堂車の料理人に聞かれたので勿論事細やかに教えて差し上げましたとも!
目指せ柳食の発展!美味しい日本食!
「まぁ…これは珍しいお料理ですわね。リースが考えましたの?凄いですわ。私料理なんてしたことないもの…」
「食べたい物を作っただけですよ。それにこれらはそんなに難しい料理でもないので」
「お姉ちゃんはお料理が大好きなのよ」
「素敵ね…。今度私にも作り方を教えていただけないかしら。学校では調理の実習もあるそうですし」
「そうなんですか?私にできる範囲でお教えしますよ、勿論」
「お姉ちゃん、ご飯お代わりしてもいい?」
「いいよ、お茶碗貸して」
そう、お茶碗である。勿論お箸とお椀もございます。
俺とルーナの分は家から持ってきた自前で、姫様もまた自前らしい。
どうみても漆塗りのお椀です。素晴らしい。
中央に行ったら俺もそれ手に入れられますか。
「…あの、私にもお代わり頂けますか?」
おずおずと差し出された米粒一つついてないお茶碗に、思わず微笑んでしまう俺だった。
お姫様って言っても普通の女の子と違わないなぁ。
というか、可愛い。妹が増えた気分だ。
その後姫様はご飯を二杯、味噌汁は三杯平らげましたとさ…一番小食なの俺じゃないか!
短いです。むしろ閑話とかにするべきか。
姫様はヤンデレ担当じゃないです。むしろ癒し担当。
…になると思います、多分(行き当たりばったりか)