第十五話~出会いは突然に②~
新しい出会い第二弾はまだです。
というか凄く短い…。
執事さんの微笑みの前では嘘を吐き切れず、俺は柳食が作れると言ってしまった。
意志薄弱だとか言わないでくれ。
宗教なら仕方ないじゃないか。
柳食作れるの俺しかいないみたいだし…(食堂車の料理人さんや従者さんたちは作れないらしい)
それに次に泊まる駅で材料仕入れるって言うし…お礼もくれるって言うし(これが一番の理由)
お金はあって困るもんじゃないし。
ルーナに可愛い服買ってあげたいし。
仕方ない、限定料理人になるか。
何作ろっかな。あんまり材料ないし…ご飯にわかめの味噌汁と漬物でいいか。
ご飯は食堂車から、わかめと味噌と漬物は俺の私物。
柳食の素材と料理名はまさしく日本語なので(喋る言葉は日本語じゃないのに変だよな)凄く楽だ、覚えやすくて。
ばあちゃんの餞別の昆布を鍋に入れて出汁を取る。
塩抜きしたわかめを入れて味噌を溶く。一煮立ちしたら火を止めて完成。
ちなみに、ガスコンロが存在しないこの世界では魔力を込めた魔石で調理する。
食材の横で炎の魔石を売ってるのって凄くファンタジーだ。
俺が漬けた立派な沢庵を切る。一つつまむ。うん、美味い。
ちなみに味噌は合わせ味噌である。
執事さん(名前はゲンノスケさんと仰るらしい。日本人か!)がにこやかにカートを押して立ち去った後、何となくルーナと二人残った味噌汁を飲んだ。
思わず同時にほっと息を出したのは所謂テンプレ的行動である。
お味噌汁にはほっとする効能があると思うんだよね俺は。
体調不良で熱出てます。何してんだか。
短くてすいません。
7/25
ご指摘があった部分を訂正。俄か知識はやはり駄目ですね。