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第6話

何事もなく西門に着き、町の外に出てみると街道だろう踏み固められた太く長い道が見えなくなるまで続いている。街道の両脇は草原や林、丘等が広がっていた。三人も景色を楽しんでるのか、辺りをキョロキョロ見渡している。


「ここが初心者向けのフィールド《遊楽街道》だな。定番だがこの国を選んだ奴らは皆ここでウサギやオオカミ、イノシシなんかを倒してレベルを上げるんだ。ボスは林の先にいるトレントだ」


グランデさんに説明してもらい辺りを見てみるとソロでウサギを相手にしている人やイノシシをパーティで相手にしている人達がいる。両方初期装備ぽい地味さをみるとイノシシの方が強いのだろう。

そんな事を考えながらイノシシを観察してると見ていたイノシシにターゲットマーカーが着いた。

突然の事に驚いて「ふぇっ?」と声を出してしまった。その声をしっかり聞かれてしまったらしい。


「なんだ、何かあったのか?」

「はい、あそこで戦ってるイノシシを見てたらいきなりターゲットマーカーが着いたので何かやっちゃったのかと、、、」


俺があった事を話すとグランデさんとテムジンさんの二人は神妙な表情で聞いてきた。


「マナー違反なのは分かってるがノーヴァお前さんのスキルに鑑定か追跡って入ってないか?」

「私のスキルに鑑定も追跡もないですよ」

「じゃあ何でもいい、目に関するスキルは何かないか?おそらくソイツが原因だ」


目に関するスキルか、占瞳と瞳かな?これしかないし


「それならあります。占瞳と瞳ってスキルがありますね。これが原因ですか」

「あぁ、恐らくどちらかのアクティブスキルが出たんだろう。そしてターゲットマーカーが出たならさっき言った二つが候補だ。まずは瞳のスキルを確認してくれ」


言われて俺は瞳スキルをタップし確認した。


SLv.1 解析・鷹の目

鷹の目:夜目と追跡の複合スキル。夜目は暗闇の

中でも辺りを見ることができ、対象を定

め一定範囲にいる間は常に対象を捉える

事が出来る。捉える事が出来るのはスキ

ルレベルの倍まで

解析:鑑定の上位スキル。鑑定では知れなかった

事を対象から読み取り、見る事の出来なか

ったものを見る事が出来る様になる。ま

た、幻術への抵抗力が上がる。


あった。間違いなくこれだそしてさっきグランデさんとテムジンさんが難しい顔をした事から本来この時点でとれるスキルじゃないって事だと思う。


「両方ありました。追跡は鷹の目に鑑定の代わりに解析が瞳スキルに入ってます」


俺がそう言うとグランデさんは額に右手を当てため息をつき、テムジンは笑顔が固まった。


「なぁ、テムジンよお前今までに3つの複合スキル何て見たことあるか?悲しい事に俺は一度もないんだが?」

「奇遇ですねグランデ、私も3つ以上の複合スキルは初めて見ました。と、言うかホントに存在したんですね……子供NPCのごっこ遊びでしか聞かないからてっきり《ぼくのかんがえたさいきょうのすきる》くらいの認識でした。」

「オレはボカして新しい職業の派生先が見つかったって掲示板に流そうと思ってたが………コレ、ヤバくね?」

「いえ、寧ろ流しましょう。職業は見つけたけどスキルやステータスは解らなかったとしましょう。オンリージョブの狂戦者のあなたが言えばほぼ全てのプレイヤーが信じるでしょう。ただ今日、明日流すと占い師の初期装備で貴方と居たノーヴァさんの事だと感付く者もいるでしょうから数日開けてからです」

「なぁなぁ、さっきから凄い深刻そうだけどそんなにヤバいのか?そんな事よりアタシ達そろそろ戦闘したいんだけど?」


美雪は周りで戦ってる人達を見て我慢の限界らしい、良く見ると日和と露理も戦いたそうにしている。


「しょうがねぇ、分かった。取り敢えずノーヴァは他の奴らにスキルの事は話すなよ。本来鑑定と追跡は隣の国のスキルなんだ。この国の中じゃ手に入らん」

「そうだったんだですね。わかりましたスキルの事は基本誰にも話しません」

「それでいい。じゃあオレはその辺で2~3匹引っかけ来るからその間にスキルの確認しとけ。ノーヴァはカードの確認もだぞ?」


そう言ってグランデさんは林の方に入って行った。俺は言われた通り自分が何をできるか確認する意味も込めてスキルとカードをの確認をするのだった。


占瞳

SLv.1 邪眼・天眼

邪眼:パッシブスキル。この眼で捉えられた対象

   は敵、味方関係なく運のステータスが下が

   る。また、ランダムで対象にバッドステー

  タスが付く事がある。効果は使用者のSLv.

   と魔力により変動する。

天眼:パッシブスキル。この眼で捉えられた対象

   は敵、味方関係なく運のステータスが上が

   る。また、ランダムで対象に回復の効果が

   付く事がある。効果は使用者のSLv.と魔力

   により変動する。


タロット

SLv.1 大アルカナ 使用武器・タロットカード

大アルカナ:タロットに描かれている大アルカナ

    の力を引き出し使う事が出来る。


ダウジング

SLv.1 波動 使用武器・ロッド

波動:捜索物や探し人の場所や足取り等を龍脈を

   通じ探す事が出来る。


占術

SLv.1 賦術・星読み 使用武器・カード、護符

水晶、陰陽盤

賦術:お札で御守りを作ったり、カードで占いが

   出来る様になる。占いの結果は対象と術者

   の運の数値により変動する。

星読み:水晶や陰陽盤で星の光を読み相手の次の

   行動を予測する。また、迷える者に星の

   導きを教えるのも星読みの役目


カード

SLv.1 イカサマ

イカサマ:カードを使うときに自分の求めるものが引

    きやすくなる。成功率は使用者のSLv.

    と器用の数値により変動する。


召喚

SLv.1 天啓

天啓:人ならざる物の声を聞き対話する事が可能

   になる。


具現化

SLv.1 等価召喚

等価召喚:力を引き出した物を供物としそこに宿る存在を顕現させる


あれ?グランデさんが言うほど戦えないかな?普通の占い師も似たようなスキルならそんなに悪くないんじゃないかな?

確認が終わった頃にグランデさんがオオカミを3匹引き連れて戻って来た。


「おっしゃーー!初戦闘だ。ここからミユキちゃん伝説の始まりだぜ」

「ミユキちゃん伝説はともかく~初戦闘はドキドキしますね~」

「お兄ちゃんバフ宜しく。話では上手くいけばそこそこの効果乗るんでしょ」

「はいはい、良いのが出るように祈っとけ~」


(バフはかけるけど俺の予想が当たったらすぐに戦闘終了なんだよね)


そう思いながら俺はタロットを太もものホルスターから引くのだった。

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