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第5話

俺たちはグランデさんに連れられて西門への大通りを進んで歩いている時にグランデさんに聞かれた。


「まず此処をまっすぐ進めば西門に着くがその前にまず嬢ちゃん達の職業を教えてくれないか?」

「フォーチュン・テラーです」「魔女だよ」「スナイパーですね~」「アタシはバーサーカー」

「よし、お前ら一旦こっち来い。オレが出すから個室に行くぞ」


グランデさんはそう言って来た道を少し戻り裏通りにある隠れ家みたいなカフェに入った。カウンターには藍色の短髪でニコニコした糸目で右にモノクルが着いている人が一人立っている。服装は白のシャツに茶色のジャケット、薄いクリーム色のスラックスだ


「テムジン!悪いが個室借りるぞ」

「もっと静かに入って来れないのですか?お前は。それに狂戦者グランデがアイドルを侍らせてると掲示板が荒れてるがどうやら本当らしいですね。仕方がない奥から三番目の部屋が空いてるので使っていいですよ」


カウンターの人、テムジンさんに部屋を教えて貰うとグランデさんは「付いてこい」といって部屋に入った。


「先ずは何でこんな所に来たかだが、オレはオープンβからこのゲームをやってる古参プレイヤーなんだがお前達の職業がおかしいな事になってるからだ。アイドルの三人は慣れなくないがそれは事前情報がなければ……いや、あってもまずやらない方法だ。そしてここの運営はゲーム外での情報潰しを徹底している。だから未だに最初からそれになった者はいない今日まではな。次にノーヴァお前の職業だ。今まで一度も聞いたことがない職業何だがまさかガチャでオンリージョブを引いたのか?」

「いいえ、ガチャは引きましたけどNAVIさんは占い師の特殊派生初級職って言ってました。そもそもオンリージョブって何ですか?」

「特殊派生職かまた新しいのが出てきたか、、、取り敢えずそれは置いといてオンリージョブについてだな?オンリージョブってのはこのゲームの世界で一人しかなれない職業の事だ。NPCがこれに着いてることもある。そしてその職に着いてる者を倒すか認められると次はソイツがオンリージョブの所有者だ。他のゲームだとユニークとか呼ばれるな。ここではユニークはなるのは難しいが上限人数も決まってないし頑張れば着ける職だ。此処まではいいか?」


グランデさんが確認してきたので頷く。すると露理ちゃんが聞いた。


「じゃ~あ~、お兄さんのフォーチュン・テラーはユニーク何ですか~?」

「イヤ、サポートAIのNAVIにキャラクリでユニークじゃなく特殊派生と言われたならユニークとは別の物なんだろうそれに最後に初級職って着いてるからな、おそらく中級・上級もあるって事だろう。ユニークはレベルは上がるがそもそも上級職扱いだからその上に派生や成長はしないんだ。その分強いがな」


なるほど、今までユニークやオンリー、上級職が打ち止めとされてた所に特殊派生職が出てきたんだ。嫉妬や軋轢を生むかもしれないな


「じゃあ、あんまり人に知らせない方が良いって事になりますか?」

「イヤ、大丈夫だろう。何せ職業の大元が占い師だからな、占い師じゃ戦闘が安定しなくて狙われないだろう。いない訳じゃないがめちゃくちゃ少ない、それに占い師に着いてる奴らは直接攻撃するスキルがロッド位しかないうえ筋力のステータスは後衛だから低くてダメージにならない。それでも心配ならオレかさっきのテムジンが上手いことボカしながら書き込んどいてやる」

「じゃあ、書き込みはお願いします。でも占い師が戦えないって何でですか?NAVEさんの説明だと運次第でかなり戦えるみたいでしたけど、、」

「その運が問題なんだ。バッファーやるにしても効果がランダ厶でまちまち、酷い時は自分達にデバフがかかる。魔力は高いが魔法スキルを覚えられない。もちろん前衛何か出来るわけない。だから占い師はカードゲームの主人公しか出来ないって言われてる不遇職なんだ」

「さっきから聞いてると占い師の攻撃手段ってロッドしかないんですか?水晶やタロットは?」

「水晶?タロット?何言ってんだ。ありゃ占いの道具で攻撃するものじゃないだろそもそも占い師のバフも戦闘前に掛けて終わりだろう持続時間だけは長いからな」

「え?それだとガチャで占い師系統引いたお兄ちゃんはお荷物?目的の虫除けも出来なくて冒険も出来ないって何ができるの?」


そうなんだ……どうしようこれはホントに町の怪しい占い師一直線じゃないか!まぁ取り敢えずは三人のバッファーとして遊ぶしかないかな?ソロの時はどうしようかな


「次はヒヨリだ。お前は最初に貰ったポイント魔力に全部振ったろ」

「うん、そうだよそのお陰で魔力150のMP1500だよ。で、見習い魔法士のレベルが一桁の時にMPが1200以上だと女性は魔女、男性は導師になれるって出たからそのままポチっと」

「その通りだ。ついでレベル一桁とは言ってるが本人のレベルも3以下でなければ行けないって決まりがあるらしい。だから最初にこれが分かった時は荒れたもんだ。スナイパーとバーサーカーも器用と筋力で同じ様な条件だ」

「お前らそんなピーキーなキャラにしたの?三人で遊ぶ時どうするの」

「いや、お兄ちゃんに言われたくないからピーキーどころか戦闘できるか怪しい人でしょ?」

「まぁ、まずは西門からフィールドに出て一度戦ってみてそれからだな。最悪ボスが出てきてもオレがなんとかしてやる」


そんな話をしてると扉が開きテムジンさんが入ってきた。


「なかなか楽しそうですね?私も一緒に行っても構いませんか?」

「お前も来るのか、、、過剰戦力だがまぁ良いだろ。早速行くぞ」

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