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第26話

マコモとタイキの二人が帰り時間を見ると15時半を過ぎていた。今日は水曜日で卵と牛乳の特売が16時からある。三人には悪いけど俺も先に終わろう


「ごめん日和達にここまで付き合ってもらったからこの後は三人に付き合いたいけど16時までに買い物行かなきゃだから先に抜けるね」

「えぇ、お兄ちゃんもう終わっちゃうの~?夜はママが18時に帰ってくるからごはん用意しなくていいって言われてるんだしまだ遊べるじゃん」

「私達土曜日からツアーフェスのために~、ダンスと歌のレッスン始まるので~できればギリギリまで遊ぶつもりなので~、一緒に居ましょ~?」


日和と露理ちゃんがそう言い美雪ちゃんがにっこりしながら服の裾を握っている。


「俺はいいけど…………日和、朝ごはんのフレンチトーストは無くなるしレッスンの時のおやつも作れないけどいい?」


そう言った途端掴まれていた服は自由を得て三人娘は揃って回れ右。挙句の果てに「のろのろしてたら買えないでしょ!」なんて言う始末。君ら現金過ぎない?


「冗談冗談、お兄ちゃんのお菓子トレーナーさんのご機嫌取りと休憩確保の為の重要アイテムだからそーゆー事ならお願いね。私達は私達で遊んでるし何かあればグランデさんとか相談するしあんまり酷かったらマネちゃんと運営に話持ってくから」

「露理ちゃんと美雪ちゃんもいるしまぁ大丈夫か………それじゃ二人とも日和の事よろしくね?今日付き合ってくれたお礼は来週のレッスンの時に日和に持たせるから」


そんな会話をして三人と別れ町まで戻りログアウトした。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


ログアウトして部屋着のハーフパンツとよれよれのTシャツからジーパンとポロシャツ、薄手のカーディガンに着替え財布や携帯電話なんかの荷物を持ちスーパーへ向かった。



車を15分程走らせ16時前に着いたが卵前は既に歴戦の御姉様方がスタンバっている。一人2パックまでだが家計を守る御姉様方にすれば特売価格1パック80円は周辺では一番安い、その為水曜日のこの時間は列で順番にだから戦場にはならないものの人込みでイモ洗い状態。ちなみに牛乳は一人1パックなので平和だ


行列を眺め少し出遅れたか?と考えるが一縷の望みにかけ一応並ぶ。俺が並んでからも同じ様に一筋の望みを抱いて後ろに並ぶ人は後を絶たず、並び始めて十分もせず販売が始まった


列が半分ほど進んだ辺りで携帯が着信を告げ、ディスプレイを確認すると母からだった。


(あらた)あんた何処にいるの?家に掛けても誰も出ないから日和に掛けてみたけど仕事でもないのに留守電設定だし心配したじゃない」

「あぁ、日和ならMDPでゲーム中で俺は買い物。宇野商店で卵と牛乳の日だから」

「今日って水曜日だったのね。最近夜勤と日勤ぐちゃぐちゃで曜日間隔狂うわ。でも今日宇野商店で買い物してるって事は明後日は休みね、(あらた)カスタード炊くから手伝いなさい!」

「はいはい、手伝いって言うけど焦げない様に鍋見張らせたり味見でしょ?別に俺居なくてもよくない」

「いいの、私が大好きな息子とイチャイチャする時間なんだから奪わせないわよ!例え日和やパパだろうと」


マイマザーはストレスが溜まれば溜まる程然程難しくないけど手間のかかるお菓子を作り出す癖があるから今回は余程溜まってるみたいだ。土曜日には日和達のレッスンあるみたいだしシュークリームでもおやつに持たせればいいな


「それにカスタードならいっぱい作れば新がシュークリームとかプリンとかワッフル作って朝出してくれるからお得だし、日和や新のおやつになるでしょ?明後日の話はここまででとりあえず無事ならそれでいいわ。あんた達兄弟も見た目いいから連絡付かないの心配だっただけだし、それじゃ夜ご飯であいましょ」


そう言い一方的に電話を切って会話は終了しそれと同時に順番が回って来た。卵は買えなかったので牛乳だけ買って帰りに別のスーパーに寄ってカスタードの分も含めて入手した。



次回は検査で連日病院の為四日後の9/27土曜日になります

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