第23話
お昼を作っていると部屋から出てきた日和が予定を聞いた来た
「お兄ちゃん午後の予定ってどうなってる、私たち3人って皆特化のピーキー性能じゃん?開いてるならパーティー入ってバフかけてほしいんだよね」
「ごめん実は今カードとカードを使う職業の事教えて貰ってるんだよね。それで午後もそっちに行くから無理かも?」
「ふむふむ、あの姿のお兄ちゃんに声かけるとは……さてはかなりのロリコン、よし予定変更。お兄ちゃんそれ私たちも着いてっていい?」
「メッセージで聞いてみるからOKでたらな?ダメって言われたら諦めろよ」
「うんうん分かってる分かってる~。二人に予定変更伝えてくる」
そう言い残しまた自分の部屋に戻って行った。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
OKが出て日和達と噴水広場で待っているとやたらテンションの高いタイキさんと関わりたくないと言った空気を纏ったマコモさんがやってきた
「ノーヴァちゃんマジでヒルメルの関係者かよ!アイドルとお近付きとかサイコーじゃんFuu~。もしかして度々噂になる新メンバー疑惑のある娘ってノーヴァちゃんだったり?部長もいつまでもテンション下げてないで楽しめばいいじゃないっすか、アイドル4人に囲まれながらゲームとか金払っても叶わないんですから!やべーガチファンにバレたら脅迫文とか来ちゃうかもwあははは俺タイキよろしくー」
物凄いハイテンションで喋るタイキさんの対比かの様に部長さんは一刻も早くここから移動したい様だった。
「タイキ周りを見てみろ。お前完全に不審者だからアイドルちゃん達どころか初対面アレだったノーヴァちゃんもドン引きしてるから。通報とかマジ勘弁だから一旦落ち着いてくれない?」
「おごっ」
部長さんが脇腹へ綺麗な膝の一撃を入れくぐもった悲鳴と共に静かにされたタイキを放置して部長さんは話と場所を進める
「あ、ごめんね。キモいのは放っといていいよ、午前にできなかった役割の話だったよね?戦闘する為とバカのせいで注目浴びてるから皆で街道行こうか。俺の名前はマコモ、とある理由から知り合いからは部長って呼ばれることが多いから皆も気軽に好きな方で呼んでね」
それぞれ自己紹介しながら一同遊楽街道を目指した。
「待って置いてかないで!俺もアイドルとあそばせて~~」
街道に着きテンションも戻ったタイキさんがさっそく質問を投げかけてきた
「さて、ヒルメルの皆もいるし改めて。俺はタイキ、カード使い系OJのキングオブマスターデュエルに就いてる。カードについては朝話したからこれから役割について始めるんだけど4人は役割がどういうものかは知ってる?」
「役割ってあれだろ?前衛とか後衛とか戦士とか魔法使いって話だろ、そのくらい知ってるって」
「美雪たん正解。でもそれだけだと三角で7点かな」
「今ので花丸満点貰えないなら~何が足らないのぉ?」
「このゲームではまずアタッカー・ディフェンダー・サポーターの3つに分けられるこの辺は数あるいろんなゲームでも同じだね。ただそれだけじゃなくて職業によって一番力を発揮できるスタイルってのがあるんだ」
説明によると
アタッカー……ダメージディーラーとして相手のHPを削る役割
固定砲台型・機動遊撃型・陣地構築型
ディフェンダー……ヘイトを受け持ち攻撃から味方を守る役割
不動鉄壁型・回復数値受け型・回避型
サポーター……自分や味方、相手にバフデバフをかけ支援する役割
回復特化型・支援特化型・陣地構築型
「まずはアタッカーの固定砲台型から、こいつは味方に守って貰いながらでかい一撃をなるべく短い間隔で打ち込む型。なんで固定砲台かって言うと止まってる間だけスキルの詠唱とリキャストを短縮してくれるスキルがあってそれを使うからだね。基本的に魔法使い系が好んでやってるひとが多いよ」
ウチで言うと日和の魔女がこれになるのかな?最終的には日和の遊び方次第だけど派手な魔法バンバン撃つの好きそうだなぁ
「次は機動遊撃型、読んだそのままのイメージ通り速さと手数で勝負してるやつらだね。こいつらはスキルよりも単純なステータスやプレイヤースキルで相手の死角や弱点を弱くてもいいからとにかく一撃でも多く入れるってプレイスタイルでスキルも耐性貫通やステータスアップが多い印象。剣士やシーフ系に多いスタイルだよ」
これは露理ちゃんかな?スナイパーって撃って次の場所へってイメージあるしスキルとか弾で貫通狙えそうだしね。
「そしてアタッカー最後の陣地構築型、俺や部長がここに属するんだけどやることは自分の有利なフィールドや条件に強制的に場をコントロールして相手をその中に引きずり込む感じかな?部長で言えばスリップダメージやダメージ倍化みたいなカードを使って後衛と前衛の連携崩したり味方の戦い易い様にフィールドそのものを作り変えるとか、俺ならガーディアンで追い立てて準備したトラップとかで一網打尽とかだね」
これはウチにはいないタイプだな、そう考えるとこのメンツ頭使うってより結構な脳筋パーティーだったんだなぁ
「ここまでちょっと長かったけど付いてこれてる?…………大丈夫そうだね、お次はディフェンダーの話だよ」
区切りで確認しつつしっかり教えてくれる、あのパリピみたいなのなかったらすごくいい先生なんだよなぁ
ディフェンダーとサポーターは次回です。