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第17話

黒幕ソドムを後から来た騎士団に引き渡したり、リザちゃんを女将さんの元まで送ったりしていてら18:00を回ってしまい夕飯やお風呂の準備の為にログアウトすると特戦隊とグランデさんテムジンさんに伝え先に落ちた。


「ふぅ、2~3時間のことだったけど結構つかれたぁ。今日はもうお終いにして家事と試験対策にしよ……それにしてもグランデさんテムジンさんはもちろん特戦隊の人たちも嫌な顔一つせず手伝ってくれたのは有難い限りだよ。今度お礼したいな」


そう独り言ち部屋からキッチンへ向かっていると玄関が開き「ただいま~」とくたびれた声が聞こえて来たので目的地を変更して出迎えに行った。


玄関に着くとそこには長い赤毛と二つ並んだ泣黒子が特徴のスーツスカート姿の母が帰宅した所だった


「ママおかえり、これから夕飯作るけど何か食べたい物ある?今日買い物行ったばかりだから大概のリクエストには応えられるよ」


俺がそう言うとさっきまでの疲れていた姿が嘘のような速さで靴を脱ぎ強く抱き着いてきた。ちなみに14歳くらいの時に呼び方をママからお母さんに変えたら「ママはママ以外で呼ばれても返事しません!」と涙目で猛抗議された為ウチではママ以外の呼び方は許されていない


「ただいま新ちゃん、ママ久しぶりに新ちゃんの辛くないエビチリが食べたいわぁ。その為にエビ2Kg買って来たんだから!」

「リクエストはわかったけど…………ねぇアホなの?生エビ2Kgって何??今日お父さん居ないんだよ!」

「大丈夫よぉ、だって日和ちゃんもいるのよ?むしろ倍必要なじゃって思ったくらいなんだから」

「はぁ……もぉわかったから先にお風呂入って来なよ、ママが入ってる間に夕飯作っとくから」


ママとそんな話をして共にリビングに入ると自分の椅子に座り目を瞑った合掌のポーズのまま動かない日和がいた。


「ママ上お帰りなさいませ。たった今玄関の方から今夜はお兄ちゃんの≪辛くないエビチリ≫なる会話が聞こえましたがそれは誠でございましょうか?」


日和の口調がおかしくなっているが無理もない日和はネバネバ食品以上に辛いものに敏感で外のお店や市販のチリソースは食べれないがエビチリの味が好きと言う難儀な性分な為好きな物を食べられないのは可哀想で作ったのがコチュジャンやニンニク等の辛味を出すものを抜いたエビチリを作ったのだ


「ただいま日和ちゃん、エビチリは誠でござるわよ~、その為に2Kgも買って来たんだから。いっぱい楽しみましょ」

「いぃぃぃよっしゃぁぁぁぁ!ママ大好き宇宙一愛してる。今夜はパーリナイだぜw FuFuuu~」


日和のテンションがおかしくなったり、酔ったママが泣き出したりとあったが楽しく過ごした



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

sideテムジンの店



ノーヴァ達と別れた後グランデ・テムジンの二人は特戦隊を連れて店の個室に居た。


「まさかノーヴァさんが話題になっていたヒルメルの四人目だった上にこの国唯一にしてゲーム内に12人しか見つかってないO・J(オンリージョブ)の狂戦者なんて有名人と知り合いで応援に呼ぶとは驚きました」

「それを言ったらクラン≪宇宙参事会≫の義流特戦隊も大概有名人じゃねぇか」


実はこのゲーム国同士の戦争がありプレイヤーも参加する事ができ、終結時に参加プレイヤーのリザルトが所属国関わらずランキングとして出るのである。またランキング上位3位までは商品として様々な恩恵が与えられる。その為必然的に有名人が出来上がるため過去に名前が上がっており所属国が同じなら知り合いや顔見知りが多いのである。


「たまたま嬢ちゃん達の初ログインの時に居合わせてな、人だかり解散や戦闘指南みたいな感じで手伝ってたんだよ。お前さんらはいつもの人助けだろ?」

「えぇ、散策したいと言っていたノーヴァさんに組合や町の大まかな歩き方を教えたら戦闘があるかもしれないから手伝ってくれないかと戻って来たのでその流れで」


軽い世間話をして少し経ちテムジンが飲み物を人数分持って入って来た所で本題に入った。


「さて本題だがお前らさっきのでレベル上がったんじゃねぇか?初めて初日の初心者が受けた依頼に付随していたクエストでだ。ちなみに最後に少し参加しただけだが俺は上がった」

「なるほど、話されるならこちらも明かしましょう。移動中などに確認したらパーティー全員が2ずつ上がっていました」

「私も1上がりましたね。ログにも出ましたしおそらくシークレットクエストの方ですね。存在は知っていましたが凄い経験値でしたね。私たち全員のレベルが上がるなんて掲示板にある過去の話を見ると分配というより〇Lv分の配分という考察が濃厚ですね」


シークレットクエスト過去に何件かの報告があったが発生条件もクリアも突然ログに流れる為詳細が何も判明してないが一つ分かっているのが参加者のレベルが少なくとも1上がる事だった。


「今回の事例、オパノハにある考察ギルドの≪ツクヨミスクロール≫本部に売りに行こうと思うが反対するヤツはいるか?」

「売り上げが彼女にしっかり渡るのでしたら我々特戦隊に反対はありませんよ」


義流の言葉に特戦隊の面々もうなずいていてテムジンも特に反対はないようだ。


「じゃあおれは3~4日居ねぇからその間に嬢ちゃんが王様ン所に行くって言ったらそう伝えといてくれ。今日はこれでお開きでいいな?」

「ちょいまち。隊長、せっかくだからボスの事伝えようぜ」


羽仇(ばぁだ)がそう言うと義流が思い出した様にな反応をした


「そうだそうだ、ウチのボスが鍛え終わったから8月中に狂戦者をかけてリベンジマッチだと言っていたから覚えておいてくれ」

「はぁ、お宅らのボスも懲りねぇな。6回目だったか?わかった、俺からは楽しく遊ぼうぜって伝えてくれ。近い内に仕事がない日をメールで送る」

「狂戦者vs理不尽の継承戦ですが久しぶりですね。前回は4ヵ月前でしたか?早めに出店権を買わなくては」


そんなこんな夜も更けていき解散したのだった

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