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『人』と『ハーレム』

作者: 雷花

人の婚姻形態は何だろう?という素朴な疑問。

「なろう」でよくみるハーレム。

 普段ならそっと検索除外をかけてるので、読むことは少ないです。あまり気分の良くなる話でもないしね!


 ただ、ハーレムタグが無くても読んでみたらハーレムだったわ…とかありますよね。ガッカリしてブラウザバックするのですが、

「まっ、人間の本能なんだろ、ハーレム話が多いのもしゃーないかっ」

と、諦めてました。でもふと思ったのです。生物学的な人の婚姻形態ってハーレムなの?


 結論しか興味の無い人用に、先に答えを言うと

「わからない」

です。調べようがないとも言います。


 無人島に知識を与えず育てた人間を100人放り込み、数世代に渡って行動観察するとか、非道な実験できないですよね。警察に捕まります。

 なら、他に方法が無いのか?というと

 ①現代の文明の届いていない奥地の部族などを探して調べる。

 ②昔の文献を調べる。

 ③類人猿の生態を観察する。

 ざっと思いつくのはこの辺りでしょうか。で、実際研究もされています。


 大雑把に生物の婚姻形態は男女の体格差や精巣の大きさで変わることが多いそうです(絶対ではないですよ)。

 ハーレムを築く種は、概ね雄の体格が雌より良く熾烈な雄同士の戦いに勝ち抜く必要があります。ハーレムを築くとたくさんの子を残せるってことですね。ただハーレムだと精子の競争の必要性が下がるため、精巣は小さくなります。反対に乱婚をする種は精巣が大きく、精子の数を増やし子の父親になる確率を上げるのだそうです。


 調べた時は軽いショックと長年の疑問が解けました。

 私が子供の時、無邪気に親に質問し、はぐらかされたのが

 Q.子「ねーねー、ネコの赤ちゃんなんで(模様が)違うの?ぜーんぶ違うよ?」

 A.親「なんでだろうね?パパとママとお祖父ちゃんお婆ちゃんに似てるのかな?」

 A.現在私「父親が違うからだよ」


 子宮の中で、精子が熾烈な戦いをする乱婚…恐ろしや。


 類人猿(尾のない猿)では、ゴリラがハーレム、チンパンジーが乱婚です。

 人の男女の体格差はハーレムと言い切れない数字です。じゃあ乱婚なの?


 研究者の中では、チンパンジーと人の婚姻形態は同じでは?との主張もあります。ただ、人間の男性の体重に対する精巣の大きさはチンパンジーに比べて

 1/4〜1/8くらいでしょうか。精子の数も少なく、乱婚だとハッキリ言えない数字。ただ、社会形態で注目したのが群れから雌が出、他所の群れから雌を受け入れる嫁入りが主流だそう。これは人と似てるのかな?今はDNA分析でどの群れから誰が来たかもわかるので観察も楽になったのでしょうか?


 結局はハーレムだろうが乱婚だろうが一夫一妻だろうが、自分の遺伝子を確実に残したいのが本能。

 人という種では、雄はばら撒き、雌は厳選するのが基本なのでしょうか?


 人の女性は(双子や三つ子を除き)一回の出産で産める数が1人であり、妊娠期間が長く、極端に未成熟な状態で産み、育てる期間が長く困難です。

 主に単独で子育てすると失敗(子の死亡率が上がる)する種は一夫一妻が多いのでは?という主張もあります。子供を育てる環境や栄養をより多く獲得するためにはハーレムなんぞ御法度です。

 女性が男性のハーレム願望に嫌悪感をもつ理由かもしれませんね。


 一生の内、産める数が少ないなら、子の生存率を上げるしか女性は自分の遺伝子を残せません。子の養育を放棄するような男性は真っ平ゴメンってことです。

 まあ、現代では父親が居なくても子は育てることができます。文明って素晴らしい。

ということは、現代において経済力さえあればハーレムOK?

 



月においくら万円貰えるならハーレム旦那許せます?

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