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菫ノ詩集

冬の夜道を歩む

作者: 堅香子 擬々

題名は結構てきとう

さっき外でたら寒かったから

書いた

連載もののやつは

今書いてる

遅い?

ボクシラナイヨウンシラナイヨ

夜風に吹かれながら

ぶらぶら歩き回る

したたかな散歩

時折

火の灯った家々を

笑いが響き合い共鳴する家々を

眺めながら

私に向かってくるこの風のように

悲鳴をあげ

泣き散らし

孤独だ孤独だと

助けて助けてと

呟く家々を聞き流す

ぶらぶら歩き回る

したたかな散歩

雲も一つなく

綺麗な夜空に浮かぶ

綺麗なお月様

それをベンチに座り

足をぶらぶらと

しながら眺める

月光が照らす

この地面には

つぶれた空き缶と

動くことのない

蝙蝠一つ

きっとこの蝙蝠は

死んでいるだろう

死者には墓を

そう言いたげな月光を

浴びた私は

月光が照る中

手を汚しながら

穴をほる

死体を埋める為の

穴をほる

月光が照る中

蝙蝠一つ分の穴を掘った

私は

空き缶を手に取り

蝙蝠をこの穴へ

押しやった

そしてこの空き缶を

墓標に見立て

この穴を埋め

私は墓を作った

ぶらぶら歩き回る

したたかな散歩

冷たな風が示すまま

帆を持つ一隻の

船のように

風に押されるまま

夜を歩く

宵闇に紛れ

今日も生きる黒猫に

挨拶を

人に飼われながらも

今日も元気に吠える野犬に

敬礼を

ふざけ

あそび

あるく

そう簡単だ

月が沈み

日が昇る頃

私はこの散歩をやめ

私の家へと舞い戻る

私の部屋にある布団を

斜陽が照らし

埃が舞う

こうして

私の一日は終わり

一日は始まる





つづかない( ̄ー ̄)

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