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9/10

客単価を上げるアイディアが沢山でたけど、グリルの様子がおかしい

こんにちはマルマルです‼


ノアのプロレス横浜大会まで、あと2日‼

特にメインの潮崎vs中嶋戦が楽しみ


同期でライバルだった2人が、AXIZというタッグチームを結成。


写真集やグッズが直ぐに売り切れる人気

Twitterライブを2人でするなど仲が良い2人


でも、中嶋勝彦が「オレの事必要ないでしょ」と言ってAXIZが解散し、闇落ちして狂気と化した。


一方、潮崎選手は、「必要だったよ」と言って、なぜ裏切ったのか考える日々

でもようやく吹っ切れて、2人の戦いが始まる


それが、22日横浜大会で決着が付くんです‼

楽しみ( ̄∇ ̄)‼


長々と書いてすいません。


本文をお楽しみ下さい(^^)/



〇スイカ酒場


アイはテーブルの上で、胡坐(あぐら)をしながら腕組みをして考え事をしていた。


(人間用と使い魔用の激辛カレーがヒットして、

 赤字からギリギリ黒字になったけどまだまだ。

 ようやく。スタートラーンに立てた感じ。

 これから、更に売上を伸ばす事を考えないといけない。

 

 優先順位を付けると、

 客単価を上げる課題を解決した方が良いわね)


「何考えてるの? 悪役令嬢ちゃん」

サク王子がしゃがんで、両手をテーブルの上に置いて、顔をひょこっと可愛く出してきた。


「わぁああああ∑(°〇°)!!」

ビックリして、胡坐(あぐら)をした状態でコテッと後ろに倒れてしまった。


「大丈夫?」

「いきなり、現れるなんてビックリするじゃない」

ムクリと起き上がり、怒るアイ。


「ハハハハ。ごめん。ごめん」

爽やかな笑顔で謝った。


「もう~」

腕組みをして顔を膨らました( ̄3 ̄)!!


(イケメンがあんな可愛いポーズをするなんて。

 反則よ。反則!! 全くもう~)


「何考えてたの?」

「これからの事よ。

 もっと売上UPする方法を考えてたの」

「そうなんだ。えらいね~」

アイのアゴをなでるサク王子。


「あ~~気持ちいって!! 私はネコじゃない!!」

アイは思わずツッコンだ。


「ははっはは。そうだったね。ペンギンさんだったね」

自然に頭をやさしくなでた。


「( ̄▽ ̄)デヘヘヘ」

気持ち良さそうなアイ。


「は∑(°〇°)!! いつまでやってるよ」

手を払いのけた。

            ・・・

(心を許したらいけない。疫病神に関われば死ぬかもしれないんだから。ダメよ。今はお店の事を考えよう)

自分に言い聞かせた。


「よし。会議を始めよう!!」

すっと立ち上がって、拳を上に突き上げた。



〇会議


テーブルの周りに主要メンバーが集まった。


「何が始まるんっすか?」

戸惑うサラブレット。


「今から会議をします。

 話し合うテーマはこちらよ」

丸い黒メガネをかけて、テーブルの上に立って言った。


「黒板」

アイが目で合図するとグリルが魔法を唱えた。

テーブルの上に黒い黒板が現れ、

【客単価を上げる方法】と書かれていた。


「客単価とは何ですか?」

サク王子が爽やかに聞いてきた。


「お客様が1回来た時に、払うお金の事よ。

 だから今回のテーマは、どうすればお客様が沢山お金を払って貰えるか、考えようって事」

 

「そんなの簡単っすよ。値段を上げれば良いだけっす」

自信満々のサラブレット。


「確かにそれも1つの方法だけど、値段を上げるとお客様が買ってくれない可能性が高くなるのよ」

「そうっすか」

へこむサラブレット。


「だったら、新商品を出せば良いのでは?」

サク王子が言った。


「案はあるんだけど、

 お金がないから色々な食材を試めせないのよね~」

「そうなんです。お金さえあればな~」

渋い顔のヤルクが言った。


「難しいっすね~」

「何かないかなぁ~」

考え込む一同。


「あの~。今売れている激辛カレーに、

 何か付け加えたら良いんじゃないでしょうか?」

自信なさそうに言うグリル。


「例えば?」

「激辛カレーは辛いので、水を飲まれている人が多いですが、牛乳を勧めれば良いのでは?」


「それは良い考えね。牛乳の方が辛さを抑えられるし、

 売上にもなるわ。ついでにサラダもセット販売して、

 単品で買うより安くすれば、

 お徳感が出て注文も増えるはずよ。

 グリル。良いアイディアよ」

拍手して褒めるアイ。


「やっぱ、グリルちゃんは最高っす」

「それほどでも」

照れるグリル。


「他にも、使い魔の好きな物をセットに加えたら?」

「それも良いっすね。水系なら魚。

 電気系なら電気ウナギが好物っすからね」

 

「なるほど。使い魔の事まで頭が回らなかったわ。

 人にはサラダ。使い魔には好物をセットにするわけね。

 後は注文を受ける時に、【セットはいがかですか?】

 と聞くようにしてね。確実に売上が上がるから」


「ういっす」

「へぇ~。そうなんだ。

 悪役令嬢ちゃん。詳しいんだね~」

「まぁね。( ̄▽ ̄)ホホホホ天才」

ピースをしながら、喜ぶアイ。


(私が考えた事じゃないんだけどね( ̄▽ ̄)ニヤリ。

 クロスセルと言って接客の基本なのよね。

 

 例えば、ハンバンガーを頼んだら、

 店員が「ポテトはいかがですか?」

 と聞いて来る手法と同じで、ついでに頼んでしまう人が多いのよね~)


「楽しいイベントみたな物があれば良いよね」

サク王子が言った。


「だったら、ロシアンルーレットはどう?

 同じ一口サイズの料理に、1つだけ物凄く辛い物を入れるの」

「なるほど。面白そうっすね」

「ヤルク出来そう?」

「もちろん出来ますよ」

笑顔のヤルク。


「3つの透明な同じ容器に、違う種類のお酒を入れて、

 利き酒をしたら?」

サク王子が言った。


「飲み比べセットね。良いアイディア!!

 それに、お店で利き酒大会とかやったら面白そうね。

 

 業者から新商品や試作品などのお酒を持って来て貰い、

 試飲をしてお客さんからアンケートを取る。

 お客様の感想を知る事が出来るから、

 業者にとっても嬉しいはずよ。

 

 その他にも、自分が美味しいと感じたお酒に、

 投票して貰って大賞を決めたり、

 うちのに店に置くお酒を決めても面白そうね」

 

「流石アイ様。素晴らしいです」

「次から次に良く、面白い考えが浮かぶっすよね」

「みんなのアイディアも素晴らしいわよ~。

 ( ̄▽ ̄)オホホホホホ」

褒められて( ̄▽ ̄)ニヤニヤが止まらなかった。


「ご褒美に、なでなでしてあげるね」

サク王子がアイの頭をなでてあげた。


「( ̄▽ ̄)デヘヘヘ・・・・へ?

 コホン。コホン」

気持ち良さそうなアイだったが、みんなにじっと見られて顔を赤くして、咳払いをした。



〇ごみ捨て場


グリルがゴミを出して帰ろうとすると、黒い封筒が手元に現れた。


手紙を開けて読むグリルは、眉間(みけん)にシワをよせた。


「ファイ」

魔法を唱えると手紙が燃えてしまった。

そして、深いため息をした。



〇スイカ酒場


「アイ様。私が香辛料を取りに行きます」

「良いわよ。別に」

「いえ。アイ様は働き過ぎなので、休憩して下さい」

「そお? じゃ~ お願い」

「わかりました」

お店を出るグリル。



〇香辛料店


「あれ? 珍しいな~」

ジジルが言った。


「ええ。今日は私が貰いにきました」

「そうか。じゃ~。今日の分だ。

 スイカ酒場 ゲイン」

魔法を唱えると、外に大きな荷馬車が現れた。

中には大きな袋が大量に積まれていた。


「ありがとうございます」

グリルはサインをして店を出た。


グリルが乗ると手綱を持たずに馬が自動的に走り出した。


グリルが路地裏にくると荷馬車を止めた。

辺りをキョロキョロ見回して、誰もいない事を確認したら袋を開いてメモし始めた。



〇スイカ酒場


「持って来ました」

「そう。厨房に持っていって」

「あのアイ様」

「ん? どうした?」


「いえ。何でもありません」

グリルは少し頭を左に傾けた後、直ぐに慌てた様子で厨房に持っていった。

グリルのポケットから紙が落ちた。


「あれ何かしら?」

アイは紙を見た。


「これは!!」

眉間(みけん)にシワを寄せるアイ。



〇シン家サーガーの部屋


「どう? レシピは盗み出せたの?」

パンスキーが髪をときながら聞いた。


「ああ。激辛カレーのレシピをグリルが調べて、

 サル酒場にレシピを送った」

サーガーが言った。


「でも、ウソのレシピじゃないわよね?」

「ああ。大丈夫だ。

 サル酒場から味を再現出来たと知らせが来た」

黒い封筒を持って言った。


「そう。良いじゃない」

ニヤリと笑った。


「そして、今日から販売するのだ。ハハハハハ

 これでやつらもおしまいだ」

「楽しみね。人の不幸を見るのは。

 今頃こっちは繁盛、あっちはガラガラね

 フフフフ」

「そうだ。ハハハハハ」

二人は、勝ち誇ったように笑った。

 

「さてさて見てみますか。楽しみだわ。フフフフ。

 まずは、私達のサル酒場から見ましょう。

 サル酒場ミルミル」

水晶の玉が現れ、サル酒場の様子が写った。


「どうだ?」

「あれ? ぜんぜん繁盛してないわ」

「何? 本当か?」

「ええ」

食い入るように見るサーガー。


「どうゆう事だ?」

「解らない。ちょっとスイカ酒場を見てみる。

 スイカ酒場ミルミル」 

水晶の玉が出て来て、スイカ酒場の様子が写った。

 

「前みた時より繁盛してる」

「何が起こっているんだ!!」

「解らない」

「くそおおおおお」

壁に思いっきりパンチをした。


「いてててててててててててててて」

手が痛くて堪らないサーガーだった。


「でも、なぜかしら?」

首を傾げるパンスキーだった。


〇スイカ酒場


1週間前


「ワシらに用とは何だ?」

「そうだ。そうだ」

スイカ酒場に、飲食店を経営する人達が集まった。


「私が開発した激辛カレーのレシピ入りませんか?」

( ̄▽ ̄)ニヤリと笑うアイ。


「は? 何を言ってるんだ。

 君達の金ずるじゃないか?」

「はい。でも、もっと儲けたいんです。

 一人の力では難しいので、町全体で盛り上げたいのです」


「どうゆう事だ?」

「珍しい料理のカレーは、今の所私の店しかありません。

 

 でも、どこの店でも色々なカレーが食べられれば、

 カレーの町として認知度が上がり良い宣伝になります。

 カレーが好きになった人や新しい料理を食べたい人がどっと押し寄せるはずです。


「確かに良い考えだ。ただな~」

いま一つ乗り気にならない経営者たち。


「もう1つ利点があります。

 カレーの材料はだいたい同じなので、

 共同で一括購入すれば材料費が安くなります」

「!!!!!!」

経営者達の目が変った。


「1つのお店で使う材料は少量でも、

 他のお店の材料を沢山集めれば大量になる。

 大量になって一括購入すれば、値引き交渉が有利になって大幅な値引きが期待できるわけか」

 

「そうです。簡単に言うと、

 材料を購入する所は手を組みましょうと言う事です。

 

 しかも、カレーを作ってくれるお店が、

 増えれば増えるほど材料費が安くなり、

 利益がUPします」

 

「いくらだ?」

「100万円と言いたい所、50万円で手を打ちます」

「50万円か~」

悩む経営者達。


「ノウハウを売るのは今回限りです。

 どうします?」

「俺は買う」

「私も」

経営者達は一斉に欲しいと手を上げた。


「上手く行ったわね」

微笑むアイ。


(明太子を広めた方法と一緒ね。

 明太子の作り方を無料で周りの人に教えた事で、

 作る人が増えて博多の明太子産業が活発になり、

 更に有名になった話。

 私は有料で教えたけどね( ̄▽ ̄)ニヤリ)


「すいませんでした。私のせいで」

グリルは謝った。


「何を言っているの。

 父からレシピを盗むように命令されたんでしょ」

「はい。アイ様に相談しようと思ったのですが、監視をする使い魔がいたので、話す事も出来ませんでした」


「だから、カレーを作る時に必要な香辛料の種類と量を書いた紙をわざと落としたんでしょ」

「はい」


「良い判断よ。

 そろそろ攻撃を仕掛けると思ったのよ。

 紙を見た時にレシピを盗む指令が来たと確信したわ。

 父に渡すくらいなら、他の人に売った方がましよ!!

 

 他の人に教えれば色々なカレーを作り出すから、

 父が激辛カレーを販売しても目新さがないし、

 余り売れないはず」

 

「でも、同じ味の私達の店は大丈夫でしょうか?」


「大丈夫よ。これから材料が安く手に入るから、

 父の店より値段を下げるわ。

 そうすれば向こうより売れる。

 

 それに、ノウハウを売ったお金で、

 色々な材料を試せるから、新商品の開発が進むわ。

 これから、試作品をどんどん出すつもりよ」

 

「なるほど。安心しました」

ホットするグリル。


「ところで、監視をしている使い魔は大丈夫?

 今の現場を見られるとまずいけど」

「大丈夫です。あれを見て下さい」


部屋の隅にいる一匹のハエが、じっと水晶玉を見ていた。


「あのハエが監視の使い魔?」

「そうです。ずっと私を尾行していた使い魔で、

 店の映像や音を主人に見せる事が出来ます」

 

「ふ~ん。防犯カメラみたいな使い魔ね

 それで、あの水晶は何?」

「記憶玉です。店の風景を記憶させて、

 使い魔に記憶玉を見るように暗示をかけてるので、

 ばれる事はありません」

 

「へぇ~。良く考たわね。

 これで父の悔しがる様子が目に浮かぶわ。

 ( ̄▽ ̄)ほほほほほ」

してやったりのアイ。



〇ムラク町


「お腹が空いてしまった。何か食べよう」

黒頭巾(くろずきん)を被り、赤いドラゴンが描かれた指輪をした男が、お腹を空かせてお店を探した。


「うん? 何にか美味しい匂いがするな」

店に入った。

お店は繁盛しているようで、お客さんが多かった。


「いらしゃいませ。開いてる席へどうぞ」

店員が料理を持ちながら、忙しそうに動いていた。


開いてる席につくと、店員が注文を聞きにやってきた。


「ご注文は何にしますか?」

「そうだな。この激辛カレーにしよう」

メニューを見ながら言った。


「こちらは、サラダと牛乳も付いてるセットが売れてますけど、どうですか?」

爽やかなスマイルで言った。


「なら、それで」

メニュー表を閉じた。


「サクではないか」

「え?」

「俺だよ」

黒頭巾(くろずきん)を脱いで顔を見せた。


「兄さん」

目を大きくして驚くサク王子。


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②高評価してくれた時


テンションが上がって、

書くスピードがUPします( ̄▽ ̄)ニヤリ

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