有料化から3か月レジ袋の無料配布がなくなったが
これまで地域レベル、店レベルでのレジ袋の有料化がおこなわれていたがとうとうこの7月から全国的な法律という形での無料配布廃止が行われた。
そして、それを受けた近隣の店舗を見るとこれまで有料化が行われる店が多かったスーパーだけでなく、当然のように無料だったコンビニ、ドラックストアなど多くの店で袋の有料化が始まった。
一部の例外の業態として飲食業界は材料をエコ素材として袋の配布を続けている場合がある。
汁漏れやにおいがつくなどお客の利便性や店の販売量の減少を考えるとありがたい話である。
三か月が過ぎいくつか途中経過といえる情報などを見た中で感じたこと。
結局誰が得する法律だったのだろう。
法律を通した政府と関係した議員。
プラゴミ削減の意識改革の第一歩となったと自画自賛している。
全体に占める割合としてプラゴミの中でわずかでしかないから妥協として通しやすいとでも思っていたんだろうが国民全体に与える影響は大きいし日本というごみ回収が比較的しっかりしている国で、ゴミ袋として再利用されていたため無料配布されなくなれば、購入されることで結局一定量の削減効果が出たとしてもプラ製レジ袋が海洋などに出てゴミ化する量がもともと少なかっただけにそれほどの海洋ゴミ削減効果がないと思われる。
無料配布していたスーパーやコンビニ。
経費削減効果は極めて大きいだろう。ドライアイスを入れるための袋やお弁当を言える袋まで一切が有料化した。
もともと利益率の低いとされるスーパーにおいては期待の法案だったのではないかとさえ思う。
現状はあちこちの報道から受ける感想は売り上げの減少、万引き増加、買い物かご盗難増というマイナス点が聞こえてくる。
体感としてスーパーはそもそも買い物を目的としていく場合が多いのでエコバックなど用意していく場合が多いので劇的に変化を感じないもののコンビニでの購入が減ったというのは実感としてある。
飲みのも、弁当類、雑誌やスナックなど一緒になる時に混ざらないように買わないようになった。
袋の辞退率が多くなったとするアンケートがあったらしいがコンビニの場合エコバックに代替えされたのでなく手で持ってかえるようになったなどの例が多く感じる。おそらく手で持って帰れる量しか買わなくなった人が多いのではと感じる。
スーパーなどの激戦区ではエコ素材の袋を無償提供することで差別化している店もあるらしいが少数派のようだ。
無料レジ袋が絶たれた一般人。
意識高い人になったという自己満足に浸れる人が多くなる。
金額は様々だがエコバックを購入することになる場合が多い。そのうえでゴミ袋としてプラ製の袋をお金を出して買うことになる。
エコバック自体、購入金額分をペイするほど繰り返し使いきる人がどの程度いるのか結構疑問だ。
本やパッケージ入りのお菓子のようなものしか入れないなら比較的長期に使われるかもしれないがスーパーやコンビニで多用され汚れやすい袋を洗濯するなどしながら繰り返してどの程度使うのだろう。
おそらく多くの人には負担が増える上に実のない結果が多いのではないだろうか。
既に一部書いたが日本のようにプラゴミ回収がしっかり行われている国で、その袋も多くはごみを入れるものとして回収されるのに他国が同様の施策を行っているからとほぼそのまま国内でも通用させようとする。
基本的に法案を提案した人間のやっつけ仕事感しかしない。
同じならもっと海外の労働政策や福祉法案などそのまま持ってきてほしいものはあるのだがそういったものに対しては日本はそれらの国と違いすぎるとやる気を見せない。
そういえばこの施策で包装材の有料化をしたうえで(もし間違っているといけないので利益が出ているとまでは言わない)おそらくコスト的に損しない値付け対応をしたチェーン店があったので驚いた。こういう店にとってはこの法案は美味しい結果になったんだろうかな。