鬼滅の刃の大成功を勝手に分析
今アニメの世界で一番盛り上がっているのは鬼滅の刃だろう。
アニメ終了の盛り上がりが消えないうちにキリよく最終回としたコミックのタイミングが良かったことなどそのあたりから急速に爆発したのではないかと思う。
私自身結構アニメは好きな方なのでそういった情報として入っていたので時々見ていた程度だったのですが思ったより盛り上がったなーというのが初めのころの感想でした。
大正という設定だったが比較的明治色がつよく、似た空気の作品も少なくなくそこまで特徴を感じる作品でもなかったからです。
私の独断と偏見でこの作品のヒットのポイントを考えてみました。
まず一番の理由はコロナ下だったという点。
以前からたまにあるがアニメのラストの余韻が残っている間にコミックのラストのタイミングを持ってくるという技がコロナ下娯楽に飢えていた人たち目に留まりその需要にぴったりはまったのだと思う。
つまりニュースなどのコロナ下で話題不足な媒体が拡散を手伝ったと思います。
ただ、他にも似たような作品の中で頭一つ出たのはベースがあったからだと思います。
つまりこの作品、コミックやアニメが大好きな層の中でも女子層、それもお金を使ってくれる大人にかなり受け入れられる要素が集まっていると分析しています。
汗臭すぎることなく、妹を守るという好印象と没入感、キャラ自体も10代を中心にかっこよさとかわいいのバランスが取れた狙った作品ではないかと思います。
これにより売り上げに濃く影響する大人の女性層の心をがっちりつかんだことで中ヒット程度は確実になったと思います。
更に世間的に公表しやすい作品ということがかなり大きいのではないかと思います。
好きな作品と聞かれてあまりにイケメンばかり出る女性向け作品を公言するのは結構ハードルが高いもので好きな作品として定番作品をこたえる心理に近いと思います。
個人的な意見としてはこの作品単体の力ではここまで盛り上がらなかったと思います。
というか固定客としてのコミックアニメ好きの数だけでは無理なラインを固定ではないがいい作品だと聞けば見てみようと思う層を取り込んだからこその盛り上がりです。
大人の女性の応援があっただけでなくその盛り上がりが「鬼滅の刃」に興味がなかった層へコロナ下だからこそ大きく拡散されたことがブームとなったんだと思います。
ある程度勢いに乗りさえすればあとは関連商品や映画化などで作品の格以上の下駄をはくことは間違いなかったといえます。
いってしまえばこの作品、コロナ下の勝組、あだ花という表現をしても間違いないのではと思います。
関係者にとっては長編化を期待したかもしれませんが思い切りよくいいところで終わらせたのもコミックを一気買いするうえで許容できる金銭的負担で済むという意味でよかったのかもしれませんね。
最後に、誤解を与えてはいけないのではっきり言っておきたいのは私はこの作品が大成功したことがおかしいとか言うつもりは全くない。
むしろ古い作品に比べより読者の目が厳しい昨今の作品は知名度が上がり見てもらえさえすれば同程度の評価を受ける作品がかなりあるということを伝えたい。
コロナのはざまで劇場も多くの本命作品が入り乱れ視聴の機会が分散される中、広報も十分であればアニメ本編を見ていない人が多いであろう人にはその総集編といういいとこどりは高評価間違いないといえる。
変な垣根を取り払えば普通のドラマに負ける要素もそうないのではと思う。