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老賢者は始祖になる  作者: 髙龍


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九十六話

それぞれに課題を見つけて修行の日々を過ごしていたが休日は必要ということで王都に向かうことにした。

魔王が現れたことは通信水晶で連絡ずみであるが直接話したほうがいいこともあるので王宮の応接室に飛ぶ。

応接室には相変わらず執事の人が待機しており人数分の紅茶を入れてから国王陛下を呼びに出て行った。

皆で紅茶を楽しんでいると国王陛下と宰相が連れだってやってくる。

「ウィリアム卿よく来てくれたな。まずは魔王の討伐に感謝する」

「襲われたから撃退しただけですので」

「少ないが恩賞を用意した。受け取って欲しい」

宰相が抱えていたお金の入った袋を渡してくる。

「ありがたく頂いておきますね」

「最近は各地の村が魔物に襲われておってな。ウィリアム卿の勧めで軍備を拡張しておいてよかった」

「被害の大きく出た村もありますが軍が駆けつけて討伐には成功しています」

「問題は住む場所をなくした人々ですか」

「そちらは近隣の街に受け入れさせ資金も出しているのでなんとかなるだろう」

「今頭を抱えているのは仕事のなくなった冒険者達の扱いですね」

「冒険者達ですか」

「魔物の量が増えて街の中の仕事の奪い合いが起きていて仕事にあぶれた者が暴力沙汰を起こす事例が頻発しているんですよ」

「冒険者ギルドも複数パーティーを結成させて外の仕事に送り込もうとしているようだが命がかかっているとあって躊躇う者が多いみたいでな」

「そうなると力の弱い子供の冒険者とかが割を食いそうですね」

「衛兵の報告では食うに困った子供の冒険者が薬草を取りにいって戻ってこないと報告がいくつかあがっている」

「定期的に炊き出しを行っていますが全員をカバーできるだけの量は確保できていません」

「そういうことであれば少しは協力できるかもしれません」

収納魔法の中には消費しきれないほどの肉が収まっている。

国王陛下と宰相と別れ執事の先導で食料保管庫に肉を収める。


用事を終え王宮を後にして王都を探索している。

ラファエルははじめての人間の街ということであちらこちらを見ている。

ショッピングを楽しみながら通りを練り歩き自然と冒険者ギルドの近くまでやってきていた。

冒険者ギルドのほうから喧騒が聞こえる。

気になりそちらの方に近づいていくと子供が必死に鞄を抱えそれを奪おうとする男がいた。

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