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老賢者は始祖になる  作者: 髙龍


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九話

森に到着し探索魔法をかけサーチを開始する。

やはり入り口側は他の冒険者の影響もあり獲物が少ない。

薬草を採取しながら奥に入り込んでいく。

散発的にゴブリンやウルフの少数の群れが探知に引っかかる。

それらを最小限の魔法で片付けながら奥に奥に入り込んでいく。

中腹あたりまで入り込んだ所で、ゴブリンの村のような反応を探知する。

ゴブリンは魔石以外はお金にならないので魔石以外が燃え尽きるように火魔法を調整し一気に殲滅してしまう。

魔石を拾い集めながら太陽を見上げるとお昼を示している。

お腹は空いていないが習慣として昼食を取ろうと収納魔法から肉の串焼きを取り出し頬張る。

肉を咀嚼しながらも探索魔法の範囲を広げいくつかの集落の反応をキャッチする。

効率よく回れるルートを考えながら肉を飲み込み廃墟とかしたゴブリンの村を後にする。


その後も効率よくゴブリンを討伐し薬草の採取を続け数日間、森の中を彷徨う。


こんなものでいいだろうと見切りをつけ森の入り口のあたりをサーチして誰もいないことを確認して転移する。

伸びをしながら森を抜け身体と服にクリアの魔法をかけ汚れを落とす。


のんびりと入門者の列に並びしばらくかかりそうだなと余った果物をかじりながら順番を待つ。

「次の人」

ようやっと自分の番が回ってきて身分証を呈示する。

「入門税は大銅貨五枚だ」

懐からお金を取り出し支払いをすませる。

犯罪者を街に入れないために入門税は高めに設定されている。

身分証のランクによって支払う額が変わっていくシステムだ。

門を潜り抜け換金を済ませてしまおうと冒険者ギルドを目指し歩く。


冒険者ギルドに到着して空いている受付に向かう。

「ようこそ冒険者ギルドへ、本日のご用はなんでしょうか」

「素材の買取をお願いしたいのですが」

「魔石か薬草の買取でしょうか。それでしたらこちらでも可能です」

「ウルフの死骸なんかもあるのですが」

「それでしたらこちらの紙を持って奥の買取所までお願いします」

受付から紙を貰い買取所と書かれたプレートの下の扉を潜り抜ける。

すぐに係の人が怪訝そうな顔をしながらも近づいてくる。

「買取所へようこそ、ここに買い取って欲しい物を出してくれ」

言われたスペースに収納魔法から次々と成果物を取り出していく。

「収納魔法持ちかそれにしても随分でかい容量だな」

最後に採取した薬草を種類ごとに並べていく。

「こっちの薬草は間違いなく買い取れるが他のは値段つくのかね」

頭を悩ましている係の人に気づいたのか年配の男性が近づいてくる。

「何かあったのかね」

「ヨハンの爺さんか、薬草として提出されたんだが値段がつかなそうなのも混じっててな」

「ほう。お前さん薬草学を知ってるんだな。確かに一種類ごとでは効果はないが混ぜると強力なポーションになる。ハンナの嬢ちゃんが喜びそうな奴ばかりだ」

買い取って貰えなかったら調合しなければいけないと思っていたが無事買い取って貰えそうでほっとする。

渡した紙に係の人とヨハンが話しながら換金額を記入してくれる。

「この紙とギルドカードを受付に渡してくれ」

紙を受け取り受付へ向かう。

先ほどの受付が空いていたのでギルドカードと紙を渡す。

「換金額は銀貨五枚となります。おめでとうございます。今回の依頼達成でギルドランクはEランクとなります」

無事ランクアップも済み報酬を受け取り何か手ごろな依頼はないかと依頼表を眺める。

残念ながら手ごろな依頼はないようだ。

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