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老賢者は始祖になる  作者: 髙龍


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八十八話

シフォンとの会話を切り上げ屋敷に転移するとミーシャとセバスチャンが庭で何やらやっていた。

「ウィリアムさんおかえりなさい」

「おかえりなさいませ」

「二人で何をしてたんだい」

「セバスチャンさんに魔法を教えて貰ってたんだよ」

「人に教えるというのは中々面白いものですな」

「えへへ。効果はまだ弱いけど幻術使えるようになったんだよ」

ミーシャの前に弱弱しい火が一つだけ現れる。

手で触れると一瞬で空気に解けて消えた。

「確かに幻術ですね。本当は私が教えるべきだったのでしょうが」

「ウィリアムさん忙しそうだったもんね」

「セバスチャン申し訳ありませんが私の代わりに教えてあげてください」

「かしこまりました」

屋敷の中に入ると居間で本を読んでいるミリアーヌがいた。

「師匠。おかえりなさい」

「読書ですか。何を呼んでいるか聞いても」

「過去に召喚術で呼び出されたことのある生物リストです」

「ミリアーヌは召喚術に興味があるのですか」

「はい」

「そういうことなら何か召喚してみますか」

「いいんですか」

「構いませんよ。準備をしますので庭にでましょうか」

ミリアーヌを連れて庭に出て召喚陣を庭に描いていると興味を持ったのかミーシャとセバスチャンもやってくる。

「ウィリアムさん何をやってるんですか」 

「ミリアーヌが召喚術に興味があるそうなので実戦してみようかと思いまして。ミーシャもよかったらどうですか」

「いいんですか」

「もう少しで出来上がるので待っていてくださいね」

召喚陣を描き終わり触媒を配置していく。

「出来ました。ミリアーヌからいきましょうか。ここから召喚陣全体に魔力を流してください」

「わかりました」

場所についたミリアーヌは慎重に魔力を流していく。

「力いっぱい流して大丈夫ですよ」

指示を出すと召喚陣に流れる魔力がいっきに膨れ上がる。

ひと際まばゆい光を発したと思ったら純白の羽をはやした女性が立っていた。

「我は天上の神々に仕える天使ラファエル。我を呼び出したのは汝か」

ミリアーヌは緊張しつつも答える。

「私が貴方様を呼び出しました。ミリアーヌと申します」

「気に食わぬ気配もあるが用件を申すがよい」

「ええっと」

答えにくそうにしているミリアーヌに代わり答える。

「召喚術を試してみたいとのことで行使した結果が貴方なのですが」

「ふむ。意図して我を呼び出したわけではないのだな。それにしてもそなた変わった気配をしておるな」

「変わった気配ですか」

「外見は人に見えるのに内面は全く違う。まるであの方が手を出したような」

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