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老賢者は始祖になる  作者: 髙龍


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七十三話

自室に下がった後ミーシャに教える術の考察をしているとセバスチャンがやってきた。

「ウィリアム様ご報告しておきたいことがあるのですが」

「なんだろうか」

「ウィリアム様達がお屋敷を離れている間にハイオークの集団による屋敷への襲撃がありました」

「ハイゴブリンも異常に増えていたし森の中で何かが起こっていると」

「はい。そのように感じております」

「わかりました。少し周辺を偵察してきますので屋敷のほうを頼みます」

「かしこまりました」

屋敷を後にして気配を絶ち周辺を探索魔法で探査する。

探索範囲の中だけでも大き目な集団をいくつか探知する。

これはもはや街の規模と言っていいほどだ。

ハイオークは人より強大な膂力に武具を精錬するだけの知能を持ち集団戦もこなす厄介な存在だ。

気配を絶ったまま飛行の魔法で飛翔し探査範囲を広げていく。

地竜に下級竜もかなり繁殖しているようだ。

スリーピングの三人はこのような状態でよく森を突破してきたものだと感心する。

屋敷をぐるりとまわるように探索をしてこれは早いうちに手を打つ必要があるだろうと結論づける。

殲滅させるのは簡単だがミリアーヌとミーシャに経験を積ませたいので現時点では放置することに決める。

偵察を完了して屋敷に戻るとセバスチャンが出迎えてくれる。

「おかえりなさいませ」

「周辺の魔物はかなり繁殖してるようだね。二人に経験を積ませたいからしばらくの間襲撃があったら対応を頼むよ」

「心得ました」

「眠るには微妙な時間だコーヒーを頼めるかな」

「すぐにご用意いたします」

コーヒーを飲みながら今日の修行場所をどうするか考える。

ハイオークを相手にさせるにはまだ早い。

ハイゴブリンはまだまだいるが少し手ぬるい感じもするのだ。

そんなことを考えているとミリアーヌとミーシャが起きてくる。

「おはようございます。師匠」

「ウィリアムさんおはよう」

「二人ともおはようございます。体調はどうですか」

「体調はよいですよ」

「私も問題ないかな」

「今日は少しハードルの高い狩場にいきましょうか」

「どんな魔物を相手にするんですか」

「リザードマンと蛇系の魔物が生息するエリアに行こうかと思います」

「素材は高額で取引されるけどどちらも癖の強い相手ですね」

セバスチャンが朝食を持ってきてくれる。

「少し重いかもしれませんが本日は肉を挟んだサンドイッチをご用意させていただきました」

「ありがとう」

「こちらは昼食用の串焼きでございます」

肉と野菜が交互に刺された串焼きを受け取りまとめて収納魔法の中に収める。

「それじゃ。食べたら早速出立しましょうか」

「はい」

ミリアーヌとミーシャは元気に返事をしてくれた。

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