表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
老賢者は始祖になる  作者: 髙龍


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

62/189

六十二話

ミーシャが加入した翌日改めて彼女の実力を確かめる為、庭で向かい合っていた。

「こちらからは攻撃しないので攻撃してきてください」

「遠慮なくいかせてもらいますよ」

素早い動きで斬りかかってくる。

防御障壁を展開して防ぎきる。

「これならどうですか」

ミーシャの姿が消えたかと思ったら後ろや横から攻撃が飛んでくる。

幻術の類だろうと推測して目に頼るのではなく探索魔法で気配を探知して対応していく。

「むぅ。防御を抜けないのです」

ミーシャは距離を取り悔しそうな顔をしている。

「そろそろこちらからも攻撃しますよ」

腰に下げていた剣を鞘から抜き構える。

「魔術師に剣で負けるわけにはいかないのです。受けて立ちます」

正面からミーシャに近づき上段から剣を振り下ろす。

それを難なくかわし反撃にでてくる。

剣を引き戻しそれを受け流し流れるように攻撃を繰り出していく。

防戦一方になったミーシャは肩で息をしている。

「ぜぇぜぇ。本当に魔術師なんですか。一流の剣士のような腕前をしているじゃないですか」

「わぁ。師匠って剣の腕も一流だったんですね」

「ウィリアムさんまだ余裕がありますよね。手加減されてこれって剣士としてのプライドを傷つけられた気分ですよ」

「腕前を見るのが目的ですからね。本気でやって怪我をさせるわけにもいかないですしこの辺で終わっておきましょうか」

「ありがとうございました」

「おつかれさまでした。お水をどうぞ」

ミリアーヌが魔法でコップに水をいれ手渡してくれる。

その時結界に侵入者の反応がある。

「お客さんのようですね。これは冒険者でしょうか」

探索魔法を反応のあったほうに向けると見知った魔力反応を探知した。

「お客さんってこんな森の中にですか」

「知り合いのようですのでちょっと迎えにいってきますね」


警戒しているのかゆっくり進んでくる三人組に声をかける。

「ダッカスさんフェンさんロンさんこんなところに何用ですか」

「ウィリアムか。ギルドマスターからこのクエスト受けるなら手紙を持っていけって言われたときはなんでだと思ったが本当にいるとはな」

「三人ともボロボロですね。今屋敷に案内しますのでゆっくり休んでいってください」

「助かります。ここの森は恐ろしいですね。逃げ隠れするのがやっとでした」

「おいら死ぬかもと何度も思ったもんね」

疲れ切った様子の三人を屋敷に案内した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ