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老賢者は始祖になる  作者: 髙龍


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六十一話

市場で必要なものを買い集め王都の門を潜り人気のない場所まで歩く。

「転移魔法を使いますからしっかりつかまっていてくださいね」

「転移魔法ですか。わくわくします」

ミーシャの尻尾が揺れている。

しっかり触れたのを確認して屋敷まで転移する。

「わぁ。本当に一瞬なんだね」

「私もはじめての時はびっくりしましたよ」

屋敷の玄関を潜るとセバスチャンが出迎えてくれる。

「おかえりなさいませ」

「わぁ。執事さんだ。屋敷も立派だったしウィリアムさんってお貴族様なの」

「セバスチャンこちらの子はミーシャ。Aランクの冒険者だよ」

「はじめまして執事のセバスチャンと申します。先ほどのご質問ですがウィリアム様は大公爵位をお持ちでございます」

「ウィリアムさんってすごい偉い人だったんだね。かしこまったほうがいいのかな」

「普通に接していただいて大丈夫ですよ」

「師匠は偉ぶらないし尊敬できる人ですよ」

「お茶にでもしましょうか」

居間に移動するとすぐにセバスチャンが紅茶とクッキーを出してくれる。

「それではミーシャさんのお部屋の準備をしてまいります」

「このクッキー美味しいですね」

「セバスチャンさんのお手製ですね。焼いているところを見たことがあります」

紅茶とクッキーをご機嫌で楽しんでいるミーシャが聞いてきた。

「そういえばここってどの辺りになるんだ」

「マキート王国の北西の端にあるマクロードの森ですよ」

「奥のほうには高ランクの魔物がうじゃうじゃいるって言う森じゃないか」

「希少な薬草なんかも自生しているので取れるなら冒険者にとっては天国かもしれませんね」

「そう言えるのは師匠が強いからですよ」

「ちなみにどんなのがいるの」

「低級はゴブリンからウルフまで中級で下級竜とかですね。私もあんまり奥まではいきませんが上級竜なんかもいますよ」

「なんでも生息してるって言ってるようなものじゃないですか」

「師匠この辺には何が生息しているんですか」

「ハイオークとかですね。たまに下級竜なんかもでてきますが」

「ハイオークは群れに遭遇しなければなんとかなりそうだけど下級竜は無理かな」

「この辺のハイオークは村を構成しているのが多いですね」

「それだけ狂暴な魔物が多いのによく襲われないね」

「結界を張っていますからね。たまに突破してくるのはセバスチャンが対処してくれていますし」

「セバスチャンさん強かったんですね」

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