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老賢者は始祖になる  作者: 髙龍


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五十八話

ミリアーヌを連れて狩りに出ること一か月解体した素材が溢れそうになっていた。

「今日は素材を売りに王都にいきましょうか」

「ロッテムハルトじゃないんですか」

「素材の数が数なのでロッテムハルトより規模の大きい王都の冒険者ギルドのほうがよいかと思いまして」

「王都かぁ。私も師匠みたいなロープが欲しいんですけど売ってますかね」

「冒険者ギルドにミリアーヌを登録した後に魔法用品店で質の良さそうなのを探してみましょうか」

素材を収納魔法に収め出かける支度をする。

「ウィリアム様解体した魔物の肉もいくつか売ってきて貰えないでしょうか。さすがにこの量は扱いきれませんので」

セバスチャンが選別した肉も収納魔法に収める。

身支度の終えたミリアーヌと共に王都近くに転移する。

「私も早く転移魔法とか収納魔法が使えるようになりたいです」

「そろそろチャレンジしてもいい頃かもしれませんね。戻ったら修行プランを考えますね」

歩いて門に向かい貴族証を呈示して王都に入る。

王都の冒険者ギルドは門を入ってすぐの所にあった。

扉を潜り受付に向かう。

「冒険者ギルドマーモンド支部へようこそ。本日のご用向きはなんでしょうか」

「この子の冒険者登録と素材の買取をお願いしたい」

「かしこまりました。こちらの用紙に必要事項をお書きください」

ミリアーヌが用紙にスラスラと記入していく。

「できました」

そのまま用紙を受付に渡す。

「ただいまギルドカードを発行しますのでそのままお待ちください」

「師匠。教会に所属してるのに冒険者ギルドに登録して大丈夫だったんでしょうか」

「確かに珍しいけど修行の為に冒険者に同行する人もいるぐらいだから大丈夫だよ」

「お待たせしました。こちらが冒険者カードとなります。ランクはFランクからとなっております」

ミリアーヌが冒険者カードを受け取る。

「ありがとうございます」

「後は買取というこということでしたが冒険者カードをご提示ください」

「こちらになります」

受付に冒険者カードを提示する。

「Cランクのウィリアムさんですね。こちらの買取票をお持ちになっておくの買取所までお願いいたします」

「ありがとう」

受付に礼を言って買取所へ向かう。

「買取所へようこそ。買い取って欲しい物をここにおいてくれ」

係員の指示に従って素材を取り出していく。

「収納魔法持ちか。凄まじい量だな。解体済みで作業も丁寧にしてある。時間はかかるが全て買い取らせてもらうよ」

「私はサポートしただけでほとんど倒したのは弟子なのですけどね」

「そうなのか。ちなみに嬢ちゃんのランクはいくつだ」

「今日登録したばかりでFランクです」

「これだけの成果をあげられる奴を新人にしとくのはもったいないな。俺の権限でCランクにあげてやる。ついでだ兄ちゃんのランクはいくつだ」

「Cランクですね」

「収納魔法の容量からして実力はもっと上だろ。あんたにはBランク昇格試験を受けて貰うぜ」

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