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老賢者は始祖になる  作者: 髙龍


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五十六話

「ここは森の入り口です。出てくるのはゴブリンやウルフといった小物の生息域です。まずは探索魔法で周辺を探索してみてください」

比較的近くにゴブリンが二匹おり他はすぐに接触するような位置にはいない。

はじめて狩るには丁度いい相手だろう。

「むむ。何かいました」

探索魔法を展開してミリアーヌは杖を構えながら迷いなくゴブリンに向かっていく。

こちらに気づいたゴブリンが威嚇なのだろう声をあげる。

「ギャギャ」

「ギッギッ」

「ゴブリンですね。えいっ」

ミリアーヌは風の刃であるウィンドカッターでゴブリンを攻撃しあっさり倒して見せる。

「師匠やりましたよ」

「はじめてにしては上出来ですが狙いが甘いですね。ゴブリンは魔石以外お金になりませんが他の魔物では狩り方によって値段が下がってしまいますよ」

褒めつつ注意するのを忘れない。

「師匠、魔石の回収ってどうするんですか」

「ゴブリンの魔石は胸のあたりですね」

収納魔法からナイフを取り出しお手本を示す。

「結構深いところにあるんですね」

「慣れてくれば簡単にできるようになりますよ」

ナイフを手渡しやってみるように促す。

教会で医療に従事していただけあって忌避感はないようだ。

迷いなく胸にナイフを突き刺し魔石を取り出す。

「死骸はそのままでいいんですか」

「血の匂いで他の魔物を引き寄せますのでゴブリンの場合は焼却してしまったほうがいいですね」

「ゴブリン以外はどうしたらいいんですか」

「素材の取れる物はそのままマジックバックにしまってしまえばその時点で匂いが消えますから」

ゴブリン二体を重なるようにしてミリアーヌに焼却させる。

急速に近づいてくるウルフの反応がある。

説明しながらだったので処理が遅れ血の匂いに釣られたのだろう。

「師匠。何か近づいてきているんですけど」

「血の匂いに釣られたウルフですね。十分相手にできる範囲ですよ」

ミリアーヌが身構えると同時にウルフが視界でも確認できる範囲に入ってくる。

「ウルフは素材として使えますので首のあたりを狙ってください」

「わかりました」

ミリアーヌがウィンドカッターを放つがウルフには当たらない。

牙の届く範囲に入ったのでミリアーヌの代わりにウィンドカッターで首を切断する。

「師匠ありがとうございます。動く標的って難しいですね」

「こちらへ向かってくる恐怖感と戦いながらですからね。最初は仕方ないと思いますよ」

収納魔法にウルフをしまいながら慰める。

「獲物はまだまだいますから頑張りましょうか」

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